魏先輩と夜狩に行こう ♡R-18部分抜粋♡ 俺の白菜ちゃんはいつ見ても相変わらず美人だな。
横抱きにされたまま静室まで運ばれながら、魏無羨は藍忘機の顔を見上げてニコニコと笑みを浮かべる。
「なに?」
「俺の白菜ちゃんは今日も美人だなと思って」
真っ白な頬に触れるだけの口づけをすれば、すっと視線が真っ直ぐに落ちてくる。顔色も表情も何一つ変わらないのに目線だけはぐつぐつと煮えるような、欲情を孕んでいて、その視線に射貫かれるだけで魏無羨の背中をぞわりと興奮が駆け上る。
世間には何事にも動じないように思われているこの男が、実はこんなにも分かり易い事実にも肌が擽ったくなる。それを知っているのがこの世界に一体何人いるのだろうか。
「今日は前からと後ろからどっちがいい?」
耳元で囁くのと静室の扉が開くのが同時だった。
ぴしゃりと随分と乱暴に扉が閉められると、少しばかり手荒に寝台に落されて噛み付くように口づけをされる。
「藍兄ちゃん待って、今日土まみれだから湯浴みさせて」
「あとで湯を用意する」
「あとでじゃなくて、いまぁ」
着物の袷から入り込んだ不埒な手が肌を撫でる。鎖骨から肩を通って肋の形を一本ずつ確認するような指の動きにがこそばゆく、魏無羨は小さく笑って身を捩った。
「兄ちゃん擽ったいよ」
この身体をに肉が付く気配がない事を藍湛が気にしているのは知っている。生前よりも一回り薄く小さくなった身体に魏無羨自身思うところがないとは言わないけれど、戻って来れたのだからそのくらい些細な問題だろう。
「あっ、ん」
肌の上を撫でる手が胸で止ってぷっくりと腫れたまま戻らない肉の芽を摘む。固くなった指先でぎゅっと潰されると、それだけで甘い痺れが身体の浅い所を奔る。
前後不覚になるほどの快楽も好きだけれど、こうやってただ甘やかされているだけの時間も格別だ。
肉の薄い胸板ごと揉み込まれて引き攣れた皮膚がぴりっと傷む事すら心地よくて、掌でぐっと勃ち上がった乳首を潰されるだけで腰が甘く重くなる。
「こっち、舐め、ぁっ、んぁあッ!」
放っておかれたもう片方の乳首が寂しくて、藍湛の頭に手を回して胸を突き出せば間髪入れず鋭い痛みと刺すような快感が脳を支配する。ぬるま湯のような心地良さに重くなっていた瞼を見開けば、真っ赤に腫れた乳首をぎりりと噛む真っ白な前歯だった。ぎりぎりとすりつぶす痛みに逃げるように身を捩れば、引っ張られた乳首が悲鳴をあげる。
「いっ、やぁっ、いたっ、取れちゃ、あうっ、羨羨の乳首取れちゃ、あぅ、やっ、食べちゃだめっ、ぁっぁあ!」
前歯の合わせが緩くなってこれで逃げられると思ったの束の間、さっきよりも強い力でぎゅっと噛み付かれあまりの痛みに目の端から涙が零れた。それでも確かに痛みの奥に快楽の尻尾があって身体が強ばって内股に力が入る。閉じようとする脚を割り開いて潜りこんで来た手が痛みと快楽に浮かされた熱を包んで、いつの間にか溢れた先走りを押し込むようにぎゅっと鈴口に爪を立てる。急に明確になった快楽の輪郭に頭だけが置いて行かれているようだ。
「ぁう、ぁっ、っ、ん、ぁぁあっ!」
内股が震えて下腹部に濡れた感覚がある。腹に視線を落せば、精液が壊れた玩具のように呼吸に合わせてぴゅうぴゅうと力なく吐き出されている。さらりと薄いそれが腹を伝って寝具に吸い込まれる。前は絶対こんな感じじゃ無かったはずだ。すっかり藍湛に作り替えられてしまった身体に興奮と恐怖が背骨を駆け上がる。
「何を考えている」
少しだけ不機嫌な声を出しながらも、ガタガタと震える身体を宥めるように撫でて、じんじんと痛む乳首を濡れた舌で優しく舐めてくれる藍湛に縋り付いて結び目の緩んだ抹額の端を掴む。
「あっ、ぁ、らんじゃ、っ、らんじゃんの、こと」
執拗にこねくり回された乳首は触れられるだけで痛むはずなのに、その痛みがそのまま快感に繋がる。
「口、口吸っ、て」
抹額を引いて強請れば、腹の上の精液を指に絡めていた藍湛の少しだけ険しい顔が近づいてくる。首に腕を回して荒れ一つない唇に吸い付いて誘うように舌を絡める。まだ遠慮がちに甘く口内を撫でるだけの舌に緩んだ抹額を引っ張れば、やっと絡んだ舌がすっと口から離れていく。
「あっ、なん、でぇ」
「まだ取らないで」
抹額をきっちりと結び直した藍湛の唇が降りて絡まる舌に夢中になっていれば、腹の奥に濡れた指先が触れる。
「ぁっ、ん、ぁ、――あっ!」
入口の柔らかさを確かめるようにくるくると皮膚を撫でていた指が、先走りと香油を伴ってすっと腹の中に入り込む。腹の中を直接触れられて、ぞわっと全身の毛が逆立つような感覚がある。
こちらはほとんど裸に剥かれているというのに藍湛はまだ衿さえ乱していない。少しばかり眉根を寄せているといえど涼しい顔だ。いつもひんやりとしているはずの皮膚が熱を持って湿って、しっとりと肌に触れる感覚が恋しいのに触れるのは真っ白でさらりとした服ばかりだ。
「服、脱いでよ、藍兄ちゃんに、ぁ、触り、たいよ」
ぴしりと合わさった襟元を摘まめば、少しだけ表情を険しくして藍湛が身体を起こす。些か乱暴に服を脱ぎ捨てる藍湛の興奮を我慢している表情にゾクゾクする。
真っ白な服の下から綺麗に鍛えられた白い身体が出てくるのが目に毒だ。今からあの身体に抱かれるのだと思うと腹の奥が疼いて仕方ない。どこもかしこも真っ白で、焼き印や戒鞭の痕すらまっ白い布に染められた飾りのように見えるのに、腹に付くほど勃ち上がった陽物だけが酷く生々しく口の中に唾液が溜る。
「らんじゃ、舐め、たい」
「……あとで」
重たい身体を布団から起こして白い脚に触れれば、少しだけ考えて藍湛が首を横に振る。
「なん、で」
「先に入らせて」
とろりと溶けた孔は撫でられるだけで指を飲み込もうとちゅうちゅうと吸い付く。口の中も恋しいけれど、それよりも腹の奥が切なくてこくこくと頷く。
「ぁ、ぁあぁっ、ぁっ」
陽物が孔を押し広げて入ってくる時の、皮膚が引き攣れる感覚だけで脳が溶けそうなのに、隙間無くぴっちりと嵌められたそれが気持ちのよい所を押しつぶすしながら奥に進むのだから耐えられない。最奥にぴたっと触れたところで藍湛が動きを止める。腹の中に本来あった物が戻ってきたような心地よさに、藍湛の胸に額を押しつければ、綺麗に割れた腹筋がピクリと震えた。
「抹額、取って」
「うん」
甘えた顔の藍湛の頭に手を回してしっかり結ばれた抹額を外す。その途端、腰を掴まれると陽物が力任せに入り込んできた。腹の奥でぐぽっと音が鳴った気がした。
「~~~~~~~ぁぁあ!」
声も出せずにただただ身を捩って過ぎた快楽から逃げようとすれば、後ろからぎゅっと抱きしめられて更に奥に押し込まれる。奥の窄まりに嵩の張ったカリ首を引っ掛けられるだけで脳が溶けそうなのに、押し広げながら抜かれて息吐く間もなく押し込まれる。深い所で短く出し入れされるだけでこんなに気持ちが良いのに、浅い所から深い所まで全部擦られたら一体どうなってしまうのだろうか。何度も経験したはずなのに記憶に残らないのは感じすぎて脳が馬鹿になっているからなのか。自分の考えにぞわりと肌が粟立った瞬間だった。狙ったかのように奥の窄まりから陽物が抜けて、ずるずると隘路を押しつぶしながら長くて太いそれが引き抜かれる。粘膜を擦られる生理的な心地よさに頭が痺れ、腹の浅い所の気持ちよいしこりを叩かれれて尿意にも似た快感が下腹部に渦巻く。抜けそうなほど腰を引かれれば限界まで押し広げられた孔の入口が引き攣れて悲鳴を上げたと思ったら、その気持ちが良いところ全てを叩き潰しながら陽物が腹に入ってくる。
「死っ、ぅああぁ、しんじゃっ、しんじゃ、うっ」
「死なせない」
一人用の狭い寝台の上で逃げようと足掻くけれど、すぐに引き戻されて罰だと言わんばかりに身体を押さえつけられ最奥を叩かれる。閉じられない唇からボタボタと唾液が落ちて、腹の中心でゆれるそれからは漏らすように精液が溢れて寝台を濡らす。寝台の上で冷えた体液が熱い皮膚には酷く冷たく感じて腰を浮かせると、はくはくと開閉する尖端が濡れたきめ細かい布に擦れる。
「っ、ぅぁあぅっ、ひぃ、まっ、あっぅあ、ッ!」
後ろからはと違う刺激から逃げるように腰を浮かせれば、腹を穿つ陽物を置くまで受け入れることになった。
「っ、でぇ、いっか、っぁあ、きゅ、けいっ、らんにっ、ちゃ、ぁうあへんなっ、へんっ、のきちっ」
「待たない」
「~~~~~~~ぁっ、あ……♡♡♡」
一際奥まで叩込まれて押し出されるように水が溢れた。びちゃちゃと派手な水音と共に腹の下に広がる湖がまるで漏らしたようで羞恥を煽る。
「やぁ……、あ、、はっ、ずかし、ぅあ♡ 羨羨の恥ずかぁ、ぅぁ、いとこ、ぁう゛、みてっ、ぇ♡」
「うん」
躊躇いすらないはっきりとした返事と、より強くなった視線にすら感じて足の指がぎゅっと痙攣する。死にそうなくらい恥ずかしいのに頭がおかしくなりそうなくらい気持ちが良い。びくびくと震えながら縋り付けば中に入ったままのそれがびくりと震えて大きくなる。
「ひゃぁう♡ あっ、あ、おくっ、あっ、ついの、おく、ほしっ、らんじゃっ、ねっ、奥、ちょうだっ、うぁぁっ♡♡♡」
引き締まった腰に脚を回せば馬鹿になった腹の奥が簡単に陽物を受け入れて、尻に下生えが触れる。下生えが当たるという事は長大なれを全て呑み込んだという事だ。頭が馬鹿になっているから幸福感で満ちあふれているが、平静な頭で考えればえらいことだ。外からあてるだけで簡単に臍を越えるというのに、この腹のどこに入っているのだろうか。
「ぁっ、ぅ、あっつい、の、おく、ぁっ、うれしっ♡」
腹の奥がぼんやりと温かくなって藍湛の霊力に包まれている感覚が心地よく、自然と瞼が重たくなる。額に柔らかい唇が触れて、そのまま耳元に落ちてきた唇が優しく囁く。
「おやすみ魏嬰」
返事をする余裕も無く意識が甘い闇に落ちた。