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    task_x00

    @task_x00

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    task_x00

    MOURNING帝はあんなに早く旅立つなんて聞いてないもん!!!!
    ってこの後思ったんですって
    年号

    「どういうことですか?」
    无限の冷たい声に帝は振り向いた。
    「名を使うなど、聞いておりません」
    「言ってないからな」
    帝が歩きだしたので、无限は追いかける。
    「お陰で私は笑い者です」
    无限の訴えを生返事で返す帝。
    无限の名は新しい年号となった。戦の時を終え、新しい時代。希望と平和の願いに満ちたその瞬間に報じられたのが、自分の名だったことに无限は驚いた。
    驚いたと同時に怒りも芽生えた。
    重要なことだ。帝の名とともに国の名、そして年号は歴史に刻まれる。
    ましてや、年号は帝と共に歩むもの。
    彼の生涯についてまわるもの。
    それが自分の名とは。
    无限は表に出たがらなかった。
    出世欲はなく、ただ、なすべき事をなす。
    闘争があれば先陣を切る。
    それを繰り返し、帝の側近、護衛に選ばれただけである。
    自分よりも強い者がいれば、今、この立場にはいないだろう。
    昔から不思議な力を持っていた。
    皆、持ち合わせているのだと思っていた力は、どうやら自分だけにしかないものだと気づいたのは物心ついてからだ。
    金属を思いのままにできる。
    気ままに金属を変形させると親が不安がるので、无限はやめた。村の中でも噂され 2779