隣にある幸せ「先生、もっと甘えて欲しい」
「急にどうした」
お互いに仕事が休みの午後。
居間で二人、卓を挟んで長椅子に座り、タルタリヤが淹れた茶をまったり飲んでいる最中、急にタルタリヤが真顔でボソリと呟いた。
何か変な物でも食べたのか。いや、同じ昼食を取ったからそれはないのか?等と鍾離が考えていると反対側からタルタリヤが身を乗り出してきた。
「公子殿、卓上から身を乗り出すのは行儀が悪い」
「あ、ごめん…じゃなくて!せっかく恋人になって一緒に住み始めたんだからさ、もっと恋人として甘えて欲しいの!」
「ふむ、例えば?」
「えっ、うーんと…先生、俺にして欲しい事とか無い?あれば叶えるよ!」
「それが甘える事になるのか?」
「なるなる!…で、何か無い?」
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