お犬マン5話 対決!お犬マンVSきの子!---
今日はいい天気だなぁ……。
空を見上げながら僕はそう思った。
雲一つない快晴で、太陽が眩しい。
湿度も低く、とても過ごしやすい気候だった。
……こんな日には外を歩くに限るよな。
せっかくだし、ちょっと遠回りして帰ろうかな?
そんなことを考えていると、後ろから声をかけられた。
「あら、あるじぃじゃない。どうしたの?」
振り向くとそこにはきの子が立っていた。
おきのこ族は、気に入った人間を『主様』と呼ぶ習性があるらしい
それで、きの子は僕の事を『あるじぃ』と呼ぶようになったらしい…嫌だなあ。
相変わらず傘には紅い模様があり、軸の模様は楽しそうな笑みを浮かべているように見えた。
その様子はまるで、新しいおもちゃでも見つけた子供のように無邪気なものだった。
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