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    mct_ichi

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    mct_ichi

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    南さに修行前後ネタ本
    ざっと書いたので、多分少しは修正はいるよ。口調とか。
    しぐさとか。いろいろ。


    実はこの本と合同誌の話つながってるので、まとめて読んでくださる猛者はどこにいらっしゃるかしら。
    コレの前に収録する、修行行ってらっしゃい話とこれの間に合同誌の話がはいります。
    読まなくても問題ないやつですけど。

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    ☺☺☺💴💴💴💴💴💴💴💘
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    mct_ichi

    PAST先日開催されていた、利き福さに小説企画に提出した作品です。
    少し書き足しました。自分の癖な表現方法とか削ろうとしてた部分も、いつもの書き方に直してあります。
    投票に参加してくださったから、見抜いてくださった方、ありがとうございました!
    利き福さに寄稿話 テーマ 「雨」 雨だ。雨が降っている。運悪く、今日は傘を持っていない。
     いや、用意はしていたのだ。していたにもかかわらず、玄関先まで持って来ておいて、靴を履くのにその辺に置いて、そのまま忘れた。
     今日私が出掛けることを知っている子も何振りかいる。でも、迎えなど頼んでいないから、待ってても誰も来てはくれないだろう。
     本丸から少し離れた場所にある転送装置のところから、小降りになったタイミングで駆け出し、建物を目指す。本降りになる前、そしてたいした距離ではないとはいえ結構濡れてしまった。玄関まで走るのは諦めて一番近い軒先に駆け込んで、頬に流れ落ちる雨粒を拭おうとした。
    「……大丈夫かい?」
     突然背後から掛けられた声に驚いて振り返る。そこに、心配そうな顔でこちらを見ている福島さんがいた。彼も花を摘んで戻ってきたところらしく、腕いっぱいに花を抱えている。雨の匂いに混ざって、生の花の青い香りがする。
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