パラソルの裏の秘密 海水浴場での任務が終わったのは、まだ昼にもなっていない頃のことだった。
今回俺たちに与えられたのは、夏場によくある人々を海に引っ張り込む呪霊の討伐で、場所に力を左右されるそれは結構すぐに倒すことが出来た。何せ砂浜まで引っ張っていってしまえばそれは水をなくした魚のようになり、かつての鯨のようには生きていけなかったからだ。
仕事が終わってからは、俺たちは海水浴客に混じってパラソルを立て、そこで各自持ってきた水着を着て横になった。硝子は肌を焼きたくないのか日焼け止めを塗っていたけれど、俺は面倒で何もしなかった。傑はそんな俺を心配していたみたいだったが(俺は肌が白かったので)、女じゃないんだからそんなに皮膚も弱くないと俺は一蹴した。まぁ、これが後で風呂に入る時に後悔することになるんだけれども。
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