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    江戸前落語目指して考えた噺。
    途中で力尽きたし、コピペミスって下がキレた。

    “幽霊”資産ある所に寂れた温泉宿があった、そこは良くある昔は繁盛してた名残りだけが取りえみてぇな場所でして。その温泉宿を若え頃継いだ旦那一家は家族経営でして、細々繋いでたんですわ。だがある時、宿に泊まったお客が幽霊見たってんで大騒ぎ。そこからインターネット主流の時代ですからね、小さな話が流行り風邪より早く回って一躍有名な幽霊宿になった。
    さあ、ここから寂れた温泉宿に遠方から幽霊見たさに客が来て、最初はぽつりぽつりだったのがあっという間に面白おかしく噂に尾鰭、幽霊へ手足どころかご利益尊徳まで蛸より多く付け足されて宿の帳簿が2年先までパンパンだ!
    幽霊宿として日々繁盛していた温泉宿。しかしおかしな事に、幽霊が出るって言われた手前の宿にはこれまでおかしな事件も珍事何もなく、宿の見た目以外は綺麗なもんだ。
    バカ言っちゃいけねぇ。爺さんから始めたこの商売。俺の代で廃れちゃならねぇと考え、一度は幽霊をおんだそうと坊主も禰宜も呼んだが糠に釘。こうなればエゲレスじゃあ幽霊も資産だってんで真似して大当たり!!
    旦那は幽霊様様よとバケツを雨漏り廊下に置いて、ぽたりぽたりと今まで見た事もない噂の幽霊へ、ふと感慨耽る。
    幽霊もこんな雨漏りする寂しい宿じゃあ、惨めだろう…そうだ!と言うが早いか踵を返し、これまでのご利益尊徳をお返ししようと下心つきでピッカピカの真新しく、所どころ要らん気を利かせた幽霊御殿宿を建てた。
    神様、仏様、幽霊様と毎日縦に横にと手を擦り合わせる。
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