りつ夢りつ夢
部室の整理をしていたらいつの間にかとんでもなく時間が過ぎていたようで明るかったはずの空はすっかりまっくらになっていて少し怖くなる。もう6月も終わり掛けで日の出ている時間が長くなっているはずなのにこんなにも暗いのは相当な時間になってしまっているのだろう。スマホの電池も切れてしまっているし学校の時計も外を見て暗いのに驚いて慌てて出てきたものだから見ておらず正確な時刻がわからない。だからと言って今から時間を確かめるためだけにわざわざ今まで歩いてきた道をまた戻るのはいやすぎる。街頭の明かりを頼りに光源の少ない道を歩く。
いつもならもっと早く帰っているからこんなに暗くなるとは思っていなかったけれど思ったよりもずっと光がない。
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