【SPN】歯車が狂う時【C/D】 本来なら、あの身体はミカエルのものになるはずだった。
大天使の器になるべくして生まれた正義の男。
ディーン・ウィンチェスターの魂を地獄から救いあげるのはミカエルのはずだったのだ。
しかし、神の悪戯かその役目はカスティエルに任されることとなる。ミカエルはそのことに対して反対しなかった。むしろ、面倒事に付き合わされずにすんだことに満足していた。あれはただの器なのだから、役目を果たすときに役立てれば良い。そう思っていた。
しばらく天界で様子を窺っていた。ディーンの準備が整い次第、ミカエルは器を手に入れる手筈だ。ザカリアの懐柔策に抜かりはない。ディーンはミカエルを器として受け入れ身も心も捧げるはずだった。
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