小学校低学年まで家が近所でよく遊んでた2人だけど、凪が親の仕事の都合で引越し
両片思いだったから、よいちちゃんは引越しのことでわんわん泣いて、凪は泣くのを我慢してる（かわいい）
でも何年後かには帰ってこられるらしく、いつも一緒に遊んでる公園のブランコで「かえってきたらここでよっちゃんのことまってるね」「やくそくな！」って指切り

数年後、その公園の遊具が撤去されてしまって、約束のブランコがなくなったせいでよいちちゃんは「もしかしたらこのまませいちゃんは帰ってこないのかもしれない、もう会えないんだ」と思い初恋は実らないものだなあと凪のことを諦める

それから高校生になって、遊具がなくなった公園に残されたベンチに座っている背の高い別の学校の生徒を見かけるようになるよいちちゃん
どことなくせいちゃんに似てて気になるけど、早く帰れる日にしか見かけないからなかなか話しかけられない

そんなある日、雨の中傘も刺さずに公園のベンチに座っているその人を見つけて傘を差し出すよいちちゃん
「そんなことしてたら風邪引くぞ」ってカバン中から折りたたみを取り出して傘貸してあげる
「いつもここにいるけどなにしてんだ？」「人を待ってる」
その人が言うには、幼い頃にこの町に帰ってきたらここの公園のブランコで待ってると約束したけれど、ブランコがないからこのベンチで待ってるということらしい
もしかして……と思うよいちちゃん