「おい、…ちょっと話がある」
「 いいけど…何の話だ」
「…ラグナス、好きだ。お前が…欲しい」
「………え それってどういう意味だ」
「どうもこうもあるか。そのままの意味だ」
「え、…と、友達として好きってことか それとも俺の魔力が欲しいとか…」
「恋愛としてに決まってるだろう…」
「…わかった。ウィッチからまた変な惚れ薬とか試されたんだろう それかインキュバスに幻術でもかけられt」
「はぐらかすな 」
「…っ」
「それで、お前はどう思う 引いたか」
「……俺は、」
「男に言われても気持ち悪いだろうな」
「シェゾ…っ 俺は、お前のこと…好きだよ」
「それはパーティーのメンバーとしてってことか」
「いいから、ちゃんと話を聞け」
「俺は、…恋や愛っていう気持ちはまだはっきりと自覚できるほどはわからない…。でも、シェゾの気持ちを聞いて、…嬉しかった。」
「恋人として側にいれたら…そう思うよ。」
「でも…俺、ここの世界の人間じゃないし」
「命がある限り、勇者として悪を滅ぼし世界に平和をもたらし続けないといけない。それが俺の使命なんだ。ずっとここの世界にとどまることはできない。」
「そんなことはわかってる。サタンの野郎に貰ったんだろうアゾルクラク。」
「でも、俺、記憶喪失の前科があるだろ」
「またこの世界に来た時に…シェゾの、この世界の記憶、覚えてるとは限らない。全部忘れてしまうかもしれないぞ」
「何度でも思い出させてやる。」
「…俺には人間の寿命なんてものは無いからな、いくらでもお前のことを待っていられる。」
「……シェゾ…っ」
「何度でもこの世界に来ればいい。俺の生きる楽しみにもなるだろう。」
「…ありがとう、シェゾ。」
「本当に、俺でいいのか…」
「お前じゃないとだめだ、ラグナス。」
「…はははっ …あーあ、まさか変態魔導師が恋人になるなんてな。」
「あ ヘンタイお子さま勇者がよく言うぜ」
「シェゾ、…大好きだ。これからよろしくな。」