セカンドエトワール家は、5人家族のはずだった。
長男として生まれたトワイラは、親の凶悪な天使教育に背き、その精神を守り抜いた。
精神を殺し、天使として職務を果たさせる絶対教育を施すのは、エトワール家の慣わしだ。
6年の時が流れ、親はトワイラを見放していた。
トワイラは使い物にならない。
エトワール家の血筋に泥を塗るだけだ。
そうして子供を新しく産んだ。
しかし、生まれた子供は双子で、親は2人も要らぬと片方を捨てた。
残った片方の名前がつく前から、親が同じ絶対教育で精神をなくそうとするのを防ぐため、トワイラは親をとめ、弟を守ろうとした。
結果、トワイラは親に刺された。
ふらつく視界で、トワイラは必死に弟のところへ行き、自身の血を飲ませる。
自身の能力を、弟の中に残すため。
そして再び刺され、トワイラは死亡した。
新たにトワイラと名ずけられた赤ん坊は、親の思うまま、精神を壊され成長し、過去にない凶悪な天使となった。
己の中に、存在すら覚えてない兄がおり、自身の中でエトワール家への恨みに煮えくり返っていることを知らず。
しかし、羅闍の存在があって以降
彼の気づかない時、眠りに落ちる時
外に出ては
「オレはここにいる」と羅闍に訴えた。
それを知った羅闍は、トワイラを定期的に家に招くことにした。
報われぬ兄に、情けをかけるため。