unbelievable peach.河童、天狗、座敷わらし。大体の人間が一度は聞いた事のあるであろう妖怪は一通り出会えているとKKは自負している。
マレビトには会いたくはねえが妖怪は、なぁ。
油断してはならないが全く敵意の無いヤツも中には居る。故に心の底から困っているというのなら助けになってやりたいところだが──。
「ね、KK。どうしよっか…?」
「…………」
こそっと耳打ちしてくる暁人の言葉にKKは眉間の皺をさらに深くする。どうするも何も。
「悪いが俺達じゃどうもしてやれねぇなぁ」
つい心の声そのままに放った一言に暁人も目の前に居る〈ソレ〉も「ええっ!?」と大きな声を上げた。
『そんな…!私の姿を見て驚かない、引かない方は貴方達だけなのですよ!?どうかご助力頂けませんか!?』
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