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    いっちょぎ

    色々やらかす腐った大人。
    現在は休暇。に大ハマりして、リゼルさんを愛でつつジルリゼを愛して精ゔんを可愛がっております。

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    いっちょぎ

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    ジルイレ。お久しぶりのジルイレ。超短文です。
    どこまでも男っぽいのに色っぽい。そんなゔんちゃんに本能くすぐられるニィサンのお話(笑)
    甘いよ!(*°∀°)=3

    首筋の話 久し振りに三人で迷宮に潜り、そのまま宿へと戻ってきた。
     その迷宮で気になる事でもあったのか、魔法学院の研究室に行くのだと、先にシャワーを浴びたリゼルが足取り軽く宿を出ると、珍しくジルとイレヴンの二人が残された。
    「俺もシャワー浴びてこよ」
     三人部屋で腰に佩いている双剣をベッドに放り投げて、イレヴンはぐぐ、と両腕を頭上に上げて大きく伸びをする。
     それぞれ自分のベッドの横で装備を緩めながら、ジルはちらりとイレヴンを横目で見た。
     黙々と腕に巻いた布を解いていく俯き加減の横顔は、パーティの中で最年少という事もあるのか、どこか幼げに見える。
     ジルと一緒にいるからか、常より少し気の抜けた横顔は年下らしく可愛らしく見えるのだけれど。
     しゅるしゅると腕の布を解き、上着を脱いで近くの椅子にぽい、と放り投げると、イレヴンは首にかけているネックレスに指をかけた。そのまま空いた手で器用に長い髪をかき上げながら首から引き抜くと、小さく息をつく。
     その途端、幼げな横顔にはともすれば不似合いにも見える、細いがしっかりとした首筋が露わになった。
     誰にも……当然、イレヴン自身にもだが……言った事はないけれど、ジルはこの瞬間に見えるイレヴンの首筋に堪らない色気を感じている。
     くっきりと浮かぶ喉仏や、一見すると細身に見えるが、イレヴンの全身は、ぎりぎりまで絞り上げた上質の筋肉に覆われている。
     荒事に身を置き、気狂いばかりを集めた『精鋭』とやらを手懐け、従わせるだけの実力を持っているのだ。どこまでも『男』である事をジルに感じさせるのだが。
    「……何スか? さっきからじっと人の事を見て」
     どこか甘えたような響きを感じさせる声。その声すらも、イレヴンの喉を通るとやけに色っぽく聞こえる。
     不審も露にちろりと横目で見てくるイレヴンに低く笑って、ジルはゆったりとイレヴンの許へと足を向けると、装備を緩める手を止めて不思議そうに首を傾げるイレヴンを見下ろす。
     首を傾げながら見上げて来るが故に、無防備にさらされる首筋を、不意にジルの指先がそろりと撫で上げた。
    「っ! な、何するんスか……」
     驚いたように目を見開いて、大げさな程びくり、と躯を震わせたイレヴンに、思わず小さく笑うと、じろりと剣呑な色を滲ませた目で睨まれた。
    「てめぇの首筋に噛み付きてぇなって思って見てた」
     指先で喉仏をなぞりながら低く囁いてみれば、きょとん、と目を瞬いたイレヴンは、不意にどっかりと赤面をすると、手の平で顔を覆い隠してしまった。
    「ば、……バッカじゃねぇッスか」
     人懐こく絡みながら、まるでこの世の全てを嘲笑うような態度を見せて、だが誰よりも『男』を感じさせるこの年下の男が、こうして可愛らしい反応を見せるのが自分だという事実が、堪らなくジルを優越感に浸らせてくれる。
     低く笑いながらイレヴンを抱き寄せたら、特に何を言うでもなく、イレヴンは大人しく胸におさまる。


     取り敢えず、顔や耳だけではなく、真っ赤に染まっているその首筋に、込み上げる衝動のまま、ジルはやんわりと歯を立ててやった。
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