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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    ここになら
    ゾーニング無しの設定
    ぶちこんでも良いんじゃな?
    容赦なく闇を放り込んでやるから
    覚悟しておくれ

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    ゾアうさ リムニゾア編

    ゾアうさとリムニゾア「ぴょぴょ」
    「お帰りー。ゾアうさ☆」
    「ただいまぴょん」
    「さぁ、恭理とネニィークの話してくれるかなー」
    「もちもちーぴょん。あーでもぴょんなーお腹空いたぴょんなー」
    「へへん、そう言うと思って!ジャーン!」
    男が部屋の隅から段ボールを持ち出してきて開封すると大量の人参が入っていた。前髪で隠れた顔、大きく開かれた口から見えるギザギザの歯。彼がリムニゾア。ゾアうさの元になった人物。
    「わーい!嬉しいぴょん!しかーし、俺がこれで満足しない事は分かってるぴょんね?」
    「もっち☆はーい。ガブッといっちゃって」
    ゾアは緑のウェアの袖を捲って腕を露出する。ゾアうさはゾアそっくりのギザ歯を問答無用でその筋肉質の腕に突き立てて噛み付き、血を出させる。やはり、ゾアそっくりの前髪で隠れた顔からは表情は読み取れないが嬉しそうにしているのは声音から伝わる。
    「うまうまぴょん!やはり本人の血は馴染むぴょんねぇ」
    「貧血にならない程度にしてねん」
    「ぴょぴょ。分かってるぴょん」
    暫し、腕を舐め回していたが満足したのか人参を持ってテーブルに腰掛け、貪り始めた。もちゃもちゃと咀嚼音を立てながら口を開く。
    「まずは恭理。恭理は"曲神"の事なんてなーーーんにも知らずに呑気に生きてるぴょん。無垢ぴょんねぇ。無知ぴょんねぇ。それほどまでに曲神は狡猾ぴょん。とんでもない憑神ぴょん。憎しみに支配された執念深い蛇を生んでるのにまだまだヘラヘラしてるのは傲慢の極みぴょん。アレは滅ぶと思うぴょんか?」
    「滅びないように手を貸すのが俺の仕事よん。曲神には役立ってもらわないとねー。その為に滅んだなんて嘘ついてるんだからさ」
    「ぴょぴょぴょ。悪い奴だぴょんね」
    「曲神は自分の事を善神だと思ってるんだから俺のやる事も善行☆」
    「詭弁ぴょーん。まあいいぴょん。俺と接触した事で恭理が違和感を覚えた事実はどうするぴょん?」
    「遅かれ早かれ。恭理たんもただのマリオネットじゃない。能力があるから恭の者として存在してる訳で。自身で気が付くかも知れないし、恭真に近づく日もあるさ。見守り隊してるのが得策ー」
    「現状維持ぴょん?」
    「当然。ゾアうさー、頭撫でさせて☆」
    「これ食べ終わってネニィークの話をする時になったら行くぴょんよ」
    「ケチぃ」
    「大人ならこの程度我慢するぴょーん」
    「へへいへい」
    「あ、俺の思った事も報告するぴょん。異界でもピンピンしてるぴょんなー曲神。俺の『寂れた御伽噺世界(セピアワンダーワールド)』展開したのにぴょん。異界慣れしてるというか。予想より強いぴょんね。所詮は分家の血なのにぴょん」
    「へぇ、使ったんだ」
    「アリスになってもらったぴょん。そっちの方が都合いいぴょん。クレバーなウサちゃんだと褒めるぴょん」
    「偉いぞーゾアうさ!」
    ゾアは壁に寄り添っていたが歩み寄ってゾアうさの頭を優しく撫でる。髪が少し乱れて赤目が覗く。光のない深紅の瞳。長く見ていられない鋭さを感じる。
    「えーと、予想するとー夢オチって奴で片付けたのかな?」
    「そうだぴょん。夢なんて不確定でどうでもいい混沌の作られた記憶だぴょん。そんなの誰も己も信じないぴょーん」
    「人間はね。曲神は?」
    「うーん。お前の普段の行いがミステリアスだから俺の存在もよく分からんなぴょんね程度で終わりだぴょんよ。話すなら話せばいいぴょん」
    「オケ。考えとく。ゾアうさは賢いなー」
    「ぴょぴょぴょぴょぴょ。褒めても何も出ないぴょん」
    「出なくても褒める☆方針変えなくていいのは楽ー。次聞かせて?」
    ゾアはソファーに腰掛ける。ゾアうさはその膝の上に腰掛ける。
    「ネニィークは初手から『寂れた御伽噺世界』に連れ込んでやったぴょん。知ってるぴょんな?」
    「見てたから分かるー。どうなったのかは知らないけどねん」
    「大人の男になってたぴょん。要は憧れに近い姿になる夢を見てたぴょん。それがネニィークの伽噺って事だぴょん」
    「まあねー。俺頼らないと何も出来なかったからね。意外と闇深?」
    「これから話すぴょん。大分痛め付けられたぴょんねー。夢じゃなかったら泣いてたぴょん。可愛いウサちゃんだぴょんからね」
    「ふむ、言葉だけじゃない暴力性が露見したと。ケアしてあげなきゃね」
    「おいおいでいいぴょん。病んでる訳でなく拗らせてるだけぴょんね。総括するとぴょん」
    「ほほん?詳しく教えてん」
    「大人に、男に憧れるのはネニィークが己を無力だと思ってる証拠ぴょん。パッパ、お前、恭理こと曲神、ベトスにダギィ。周りは大人の男だらけぴょん。光の世界でありとあらゆる存在に好かれる聖人君子のパッパと真逆な変だけどもダークサイドで生きてる個を強く持つ責任ある大人。全部に中指立てて罵声浴びせてるけど甘々パッパには反逆心を。イカれゾア達には密かな焦がれを抱いてるぴょん。同年代の女の子みたいにお姫様になりたい訳じゃない強い子だぴょんね」
    「ふんふん」
    「パッパは悪くないんだぴょんけどね。素直になれないぴょんな。女の子しちゃう自分が嫌いだったりするぴょん。思春期ぴょんね。恥ずかしがり屋さんぴょんな。マッマみたいな格好良い女性になったらきっと落ち着くぴょんよ。マッマの事は好きだからぴょんね。ネニィークは」
    「マッマは飄々としてるしクールでマジカッケーからねん。ひねくれて男っぽくしてるけどマッマが理想なんでしょ?」
    「ぴょ!そうぴょんね。でも、マッマにならないのはマッマが戦う職じゃないからだぴょん」
    「シンガーだもんね」
    「そうぴょん。ネニィークにはシンガーとしての才能はなかったぴょん。だけど次期当主になれる程の魔祓いの才能はあったんだぴょん。そこぴょんな」
    「魔祓いの力が嫌な訳じゃない。寧ろ、強くなれる最高のギフト。嬉しかっただろうなぁ」
    「実際、自分の為何て言いながら魔を祓ってるぴょんからね。嫌だ嫌だ言いながらもパッパの仕事っぷりには目を輝かせてた。ヒーローだぴょんな」
    「ネニィークは幸福なお嬢様。でもそんなのは大嫌い。祝福は怨嗟。魔法使いの力は借りるけどガラスの靴を叩き割り、ボロボロドレスで泥啜って生きる。すり寄ってくる王子様の顔面に拳を叩き込めー。ファンキーだね」
    「ネニィークは歳を重ねれば落ち着くぴょん。お前はというとパッパとネニィークが和解するように仕向けたい訳じゃないぴょんからね」
    「あんな光の擬人化みたいなパッパに近寄りたくない☆」
    「マッマも信頼してはくれてるけどこっわいぴょんなー」
    「大人って大変ねぇ」
    「他人事みたいに語るなぴょん」
    「てへっ」
    「適当が過ぎるとちゃらんぽらんと罵られるぴょんよー。それはそれとして恭理もネニィークも問題なし!というのが俺の見解ぴょん。また契約してくれれば心の中見てきてやるぴょんよ。お前が楽しく生きる為の駒だぴょんからね。恭理もネニィークも俺も」
    「ありがとねー。"伽噺の悪魔"」
    「ゾアうさって呼ばれたいぴょんね。代価は契約者の記憶と姿。兎で小さいのは俺の本体が兎だからだぴょんな。アレンジ入るけどもキチンと代価取る俺は優秀だぴょん。契約者転々として俺は誰だ?となる感覚。長く生きてるとこれが楽しいんだぴょん」
    「ゾアうさだけだねー。そんなの楽しめるの」
    「ぴょぴょぴょぴょ。そんなに褒めてくれるなだぴょん。個がないのが個だぴょんよ」
    「成る程ねん」
    「そのうちお前の事も暴いてやらないでもないけども契約違反は大罪だぴょんからやーらないぴょん」
    「そうそう。契約は絶対。俺の事を探っちゃやーだ。ゾアうさの為に強くなって契約の度にこれは凄いって言わせてやるよん」
    「ぴょぴょ!愉快だぴょん!これからも宜しくぴょん」
    「よろろー」
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    Replies from the creator

    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    DONE祠の話を膨らませただけ
    お姉様、伴侶、私(わたくし)深夜二時。大抵の人々が眠っている時間に電話が掛かってきました。私は事務作業をこなしており、電話対応をしたのはお姉様でした。
    「はいはい、此方レディンメ。うん、はい、把握。うちに任せておいて。うん、キチンと書類書いてもらわないとだから余裕出来たら事務所来てね。あ、家に向かおうか?兎に角、落ち着いてからだね。じゃ」
    お姉様が電話を切る。私(わたくし)はお姉様に微笑みかけて、口が開かれるのを待った。どんなお仕事なのでしょう。
    「羽耶(うや)、こういうのはあんたが適任だ。雑談も交えて業務内容を説明するよ」
    私(わたくし)が適任なお仕事。楽しみですね。
    「最近さ、不届き者が山程いるじゃない。何かの流行りで発生してるらしい不届き者。法律は詳しくないけど礼拝所不敬罪で連れていかれる輩。信仰?元からそんなもんない連中だらけの地域だろってのは無しだ。で、連れてかれた連中は罰金と修繕費払って解放されるんだがその後がおかしくてね。どいつもこいつも『双子を見た!』って言うらしい。現代に相応しくない不気味な双子なんだってさ。『壊した、穢した、侮辱した。死んじゃうね。哀しいね。可哀想だね。』とか言ってひとしきり嘲って消える。馬鹿馬鹿しいと記憶の彼方に追いやるけど深夜に手鞠唄が聞こえてきて朝には静まる。それが一週間位続いてごらんよ。気が狂うだろ?そう、ここんところでニュースになってる自殺の一部はこれ。あとは凄まじい衝撃で圧死した不審死も相次いでるんだって。ろくでもない流行りの元凶は何だったかな。あたし、眼精疲労から解放される為にネット断ちしてるから分かんないや。レイイミナ、何か知ってる?」
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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    DONE流行りの祠壊した云々の話
    ミステリアスなおじ様はお好きですか?昔々のお話。この地には天候を操る神様がおったそうな。名前は…何だったかねー。まぁいいや。その神様は村人によくこう話し掛けていたそうな。
    「のう、遊びに付き合ってくれんか。なぁに、手間は取らせんよ。事は単純。儂の立てた枝を夕刻までに折ったら勝ち。な?簡単じゃろ?」
    老若男女問わずそう持ち掛けていたそうな。土地神。しかも、天候を操る神。怒らせて作物が育たず飢饉、年貢を納められずに死罪などという災厄が起きては困ると人々はその妙な遊びに付き合ったそうな。子供は容赦なく枝を折り、村を散歩している神を探し出し、連れてきて勝利宣言をしてやったそうだが大人や頭の回る者はそうはいかない。勝ってしまって機嫌を損ねたらどうしようかと頭を抱えたそうな。当然だね。だが、どんな結果であろうと神は上機嫌。勝ち誇る子供には大袈裟に悔しがって喜ばせてやったり、怯えて枝を折らなかった者にはその反応が愛いくてたまらないと笑ってやったそうな。愉快な神様だね。時が経ち、村は市となった。そして、他所からの人も増えていき、発展していくと人々は神の存在を忘れていった。今でも神社や祠は残っているが所詮は壊したら恐ろしい事が起きるというアニミズム的な観点からの保護対象でしかないのだった。何それ?あー、簡単に言うと神は自然に宿る。八百万の神って考え方。で、それらと交信出来る場所が神社とかって訳だよ。分かった?なら良し。参拝者はいるんじゃないのかな?程度の無人の寂れた神社でさ、本当に地域の人々が最低限綺麗にしてる程度の扱いなんだよね。…ん?実話?そうだけど?神様が人間に馴れ馴れしく話し掛ける訳ないだろ!って怒られてもねー。そういう話だもの。
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