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    nameko135

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    毎日納占。ご飯を食べる納占13日目。

    #納占
    nana

    ごはんを食べよう13 マグカップに卵を一つ、溶き入れる。
     サラダ油と砂糖を混ぜて、最後にホットケーキミックスをよく混ぜる。
     ホットケーキミックスはお菓子作りの細かいコツなんかを全て吹き飛ばしてくれる素晴らしい発明だ。
     荘園で、趣味でお菓子を作っていた女性サバイバーなんかはこぞって欲しがるのではないだろうか。
     ダイニングキッチンと続き間になったリビングのソファに座り、じっとこちらを見ているイライに「すぐできるよ」と言ってマグカップを電子レンジに入れる。膨らむまで二分。
     あとは電子レンジに任せるだけだ。
     我慢が出来なくなったのか、イライがキッチンまで寄ってくる。
    「楽しみだなぁ」
     電子レンジの中を見つめて、カップケーキが膨らんでいくのをイライと共に見る。
     もこもこと膨らんでいくたびにイライが歓声をあげるのが微笑ましい。
     あっという間に二分が経った。取り出して爪楊枝を刺し、何もついていないことを確認して完成だ。
    「イライ、先に食べてていいですよ」
    「ううん、待ってる。一緒に食べよう」
    「では、もう二分、待っていてください」
     もう一つのマグカップには少しココアを混ぜてある。焦茶の生地が入ったマグカップをレンジに入れて、これも二分。
    「ココアもいいね」
     楽しみ、と言って電子レンジの中を見ているイライの背後で、シンクに入れた大さじや混ぜるために使った箸を洗ってカゴに入れる。
     気付けばテーブルの上にはフォークと紅茶が用意されていて、爽やかな紅茶の香りとカップケーキの甘い香りが鼻腔をくすぐった。
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    Haruto9000

    DONE「ランサーのクー・フーリンが女性だったら」妄想、第2話。
    ※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。

    【あらすじ】
    女性のクー・フーリンに戸惑うマスターたち。
    カルデアにいる他の英霊たちは誰も"彼女"のことは知らず、ランサークラスのクー・フーリンは意気消沈してしまう。
    そんな中、クー・フーリンの師匠であるスカサハが、ひとつの提案をする。
    ミラーリング #2(カルデア編) 扉を開ければ、パチパチと炉ばたで燃える温かい火。
     焼いたパンと、山羊の乳の匂い。
     刺繍の手を止めて、彼女が顔を上げる。
     一歩を踏み出せない自分を見つけて、その美しい目が細められる。
     椅子から立ち上がり、白くて細い手を差し出しながら彼女は微笑む。
     ──おかえりなさい、猛犬さん。

    ***

    「どおいうことぉぉぉっっっ!?!?!?」
     マスターがすっとんきょうな声を上げた。隣ではマシュが「先輩、落ち着いてください!」と必死になだめている。
     マスターたちの前では、召喚されたばかりのランサークラスのクー・フーリンが、戸惑ったように立ち尽くしていた。
     かの英雄の象徴ともいうべき赤い槍を両手でぎゅっと握りしめ、不安そうな顔であたりを見回している。
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