sirokuma_0703☆quiet followMOURNING🥞から別れを切り出される🌟。特にグロくはないですが、ほんのりと死の香りが漂ってるので注意です。 平和な1日だった。仕事は午前中で終わって、天気が良いから洗濯ものを外に干して、買い出しがてらに散歩に行って、夜に彰人が来るのを待っていた。食事は済ませてくると言っていて、けれど甘いものはあってもいいだろうと思って、彰人の好物のチーズケーキを作っていた。久々のお菓子作りは大変だったが、彰人の喜ぶ顔を思えば苦ではない。オレはそんな風に、彰人を待つ時間が好きだった。 チャイムが鳴る。オレは急いで玄関のドアを開けて、彰人のことを出迎えた。「彰人…?」いつもと違う様子に、首を傾げた。元気がないというか、暗いような気がする。何かあったのだろうか。なんだか嫌な予感がした。「仕事、お疲れ。上がって」「司センパイ」オレの言葉を遮るように、彰人はオレを呼んで、頭を下げた。「ごめん。オレと、別れてほしい」「…え?」遠くの方で、チンッと音が鳴った。「お、オレは...何か、悪いことをしただろうか」震える声でそう聞いた。ここ数週間、お互い仕事が忙しく、会えない日々が続いていた。けれどその以前にそんな素振りは無かったし、はっきり言って別れ話をされる心あたりは何もなかった。彰人は静かに首を振る。「センパイは何も悪くない」「じゃあ、なんで!」「他に、好きな人ができた」オレは目を見開いた。「…女か?」彰人が頷く。目の前が真っ暗になった。あぁ、やっぱり!オレの頭にいる誰かが、そんな風に嗤った。やっぱり、お前じゃ駄目だったんだ!「…わかった。別れよう」そう言うと彰人は、ほっとしたような顔をしていた。 彰人を困らせることがなくて良かった。1人ぼっちの部屋の中で、オレはそう考えていた。あまりに急な話で、まだ何一つ消化できてはいない。それでも、わがままを言って嫌われるのは本意ではなかった。だからあれでよかったのだ。ふと、部屋に甘い香りが漂っているのに気が付いた。レンジを開けると、綺麗に焦げ目のついたチーズケーキが鎮座している。「作りすぎたな」本当なら、彰人と一緒に食べるはずだった。好物だからたくさん食べるだろうし、もし駄目なら、持って帰ってもらえばいい。そんな風に考えていたのに、結局オレ一人で食べる羽目になってしまった。もう切り分ける必要すらなくて、オレは型に入ったままのそれに、フォークを突き立てた。「美味しい…」当然だった。彰人のために何度も改良を重ねて作った、オリジナルのレシピ。もう身体が分量を覚えていて、メモを見る必要さえない。せめて最後に、これだけでも食べてほしかった。視界がぼやけてくる。チーズケーキを、もう一口頬張った。涙が零れ落ちた。 チャイムが鳴った。急いでドアを開けるとなんてことはない、郵便物が届いただけだった。配達員にお礼を言って、ドアを閉める。「もういやだ...」ぽつりと、自分でも意図しないうちにそんな声が漏れた。彰人と別れてから1週間、オレの心はまだ、彰人に囚われたままだった。そのうち、やっぱりあれは間違いだったなんて、もう一度やり直してくれないかなんて、そんな風にメッセージが届くことを期待している。ここに来るのを待っている。あんなふうに言った手前、オレのところに戻るには、躊躇いもあるかもしれない。だが人間には、気の迷いというものがある。オレだってそれは知っている。だから何も気にしないで良いんだぞって、そんなことばかり考えている。さすがに本人には言わないが。 何もする気力が無くて、部屋の中は荒れていた。食器は洗わずに放置してあるし、洗濯機からは服が溢れている。眠ることさえままならない。彰人にもらった抱き枕を抱きながら、スマホにある彰人の動画を再生して、その声に耳を傾けながら寝落ちする。良くないなと、わかってはいた。 1年が経っても、オレの心の傷が癒えることは無かった。慣れた、というのもまた違う。ふとした瞬間に彰人のことを思い出すし、街を歩けば、すれ違う人々に彰人の姿を探した。心の中に、ぽっかりと穴が空いている。世界が色あせて見えるなんてことが、本当にあるんだなと思った。あれからオレも、新しく恋人を作ろうと考えた。けれど、彰人の代わりを求めるような真似は良心が咎めて、それはできなかった。やっぱりオレの運命の人は、彰人だったのだ。ずっと好きで、今でもこんなに好きで、忘れることはできない。しかし、彰人にとっては違ったらしい。今この瞬間、彰人が別の誰かに笑いかけて、別の誰かを抱きしめているなんて、考えるだけで気が狂いそうだった。オレの部屋には、いまだに彰人にもらったプレゼントや、使っていた食器が残っている。プレゼントはベッドの上に乗せられるものだけ乗せて、オレを取り囲むように置いてある。その中心に横たわって、オレはやっぱり彰人の動画を見る。『何撮ってんだよ』『別にいいだろう。照れているのか?』『そんなんじゃねぇ。チーズケーキ食ってるとこなんか撮って、どうするんだって言ってんだよ』『後で見返すんだ』『はぁ?いつだよ』『うーむ...寂しい時、とか?』『はぁ。そんなの、オレに直接言えばいいだろ。ほら、消せよ』動画はそこで終わる。寂しい。寂しいんだ、彰人。早くオレを、助けに来てくれ。 ネットニュースで、彰人の結婚を知った。一般の女性が相手で、1年半の交際を経ての入籍らしい。きっと、オレと別れるときに言っていたのと同じ女性だ。狡いなと思った。オレとは二年付き合ってたのに、結婚なんて言葉、1度も口にしてはくれなかった。すべてを消さなくてはと思った。ごみ袋を持ってきて、彰人に貰ったもののすべてを放り込む。そこそこの量になったから、捨てに行くのが大変そうだ。衝動的に食器を床に叩きつけてしまったせいで、破片が散らばって、これもまた大変なことになっている。なんだかすべてが面倒くさい。「もういいや...」そんな言葉が、ぽつりと零れ落ちた。 できるだけ何もない日を選んだ。なんの記念日でもなくて、でも天気がいい日にした。最後に見るのは、やっぱり青空が良い。部屋は綺麗に片づけてある。スマホのデータも消しておいた。準備は完璧だ。「オレはもう、十分頑張っただろう?」返事はない。オレは笑った。「じゃあな、彰人」生まれ変わったら、どうか______Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow sirokuma_0703MOURNING付き合ってない同居してる悪犬と🌟で、考え事をしている時に🌟のち◯びを弄る癖のある🥞から始まるよくわからないネタ 2036 sirokuma_0703DOODLEにょたゆりの☕️🌟と🥞🍫とおっ◯いマウントの話。がっつりではないけどまぁまぁセンシティブ。 2320 sirokuma_0703DONEガチホラーの☕️🌟を書きたい‼️と思ったら出来上がったよくわからない何か。🎈🌟かそうじゃないかはあなた次第。🔞にしてるけどちょっと濃い匂わせ程度。本当になんでも許せる人向け。 5054 sirokuma_0703SPUR ME先週あげた悪魔🥞×聖職者🌟の続き。大体頭の悪いすけべをしている割に、肝心のえろはぬるいです😢 5154 sirokuma_0703SPUR ME最終的に後輩サンドになる予定の悪魔🥞×聖職者🌟です。悪魔🥞が街を壊滅させていたり、割とがっつり🌟に暴力振るって襲ってる描写があるので注意です。 5497 sirokuma_0703Reuse Halloween昨日、今日とあげた☕️🌟ハロウィンと同じ世界観の🥞🍫です。 2553 recommended works ichi_12DOODLE宗颯 まだ健全です waka_izumiSPOILERくしくし げんみ❌いもうと 2 SEIKOMAGICDONE📿「起きたか?おはようん 何を驚いているんだ…?あぁ… …ずっとここに居て君の寝顔を見つめていたぞはは 何を顔を赤くしているさぁこちらに来なさいおはようの〇〇をしよう…」キスかなハグかな…何をはめ込むかは貴方におまかせはたまたその先も…?もう📿さんのエッツ! TERANUI_N0OBDOODLEあっちぃ... 2 鈴木清流🔞絵置き場PAST放サモまとめ①⚠️腐向け🔞主4攻めハーレム⚠️NSFW🔞MC4 on Top Harem⚠️10年後主4捏造⚠️3枚だけ触手×主4↓シブにもアップしましたよ↓https://www.pixiv.net/artworks/108564030 85 はやふでDOODLETS煩悩これまで続いてきた妄想の産物一応未成年×パスは煩悩 2 するめDOODLE直哉坊っちゃんに見つかった虫の視点 Am_m0niteDOODLEpw: y べろす丼DONEXからは旅立ちましたがアナログどんべは引き続き描いていきますよな訳で今日の木曜日などんべちゃん等まるで何処かに移動する感じでとはいえ場の感じとしては次の授業は外にだったなーのノリかもしれない。