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    新月 萌(ゆせ)

    Twitter:@yuse73
    【中心ジャンル】
    ・とうらぶ(長義、幕末刀、政府刀/みかちょぎ)
    ・アイナナ(壮五、悠/環壮、虎悠)
    ・ガンダム種運命、種自由(シン/レイシン)
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    新月 萌(ゆせ)

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    ⚠️cmps所属捏造if⚠️
    5月23日はキスの日ということで、バレル司令官とアスカ隊長なレイシンの、キスの日のおはなし。

    #ガンダムSEEDFREEDOM
    #レイシン
    raisin
    #レイ・ザ・バレル
    rayTheBarrel
    #シン・アスカ
    shinAsuka

    「レイ!」
    「シンか。なんっ……、!?」
     ブリーフィングルーム。
     近くの予定では任務も作戦行動もないが故、誰も来ないだろうと予想してレイは一人司令官兼艦長としての仕事をしていた。
     元々パイロットであるレイにとってどうにも艦橋は未だ落ち着かず今に至るわけだが、しかしそこへやって来た者がいて。
     名前を呼ぶ声に振り向けば、特注の赤い高位を示す軍服の裾を揺らしながら無重力に任せてふわふわと部屋へと入ってくるシンがいた。
     キラキラと大きな真紅を輝かせながらやってくるところを見るに、何か良いことがあって伝えにきた……というところだろうか。
     士官学校時代からの長い付き合い且つ恋仲であるが故にシンの表情や雰囲気から一瞬にして彼が自分の元へやってきた意図を予想し、向かってくる身体を受け止めようと腕を伸ばしたのだが。
     そのまま減速の動作を見せる事なく、レイの目の前に迫るシン。
     次の瞬間、ふいに唇に柔らかくあたたかい感触があって、レイは驚きにアイスブルーをぱちくりと瞬かせた。
    「へへっ、びっくりしてる。」
    「……お前からは珍しいからな。」
     唐突なキスにレイが驚いた事で満足したのか、次に見えたシンの表情はまるでイタズラが成功した時の子供のような笑みを浮かべていて。
     誰かに何かを吹き込まれたであろうことは理解できたが、しかし当の本人の意図が全くわからない。
     目の前でにこにこしているシンを問い詰めるようにじっと見つめながら、レイはそっと自分の唇をなぞった。
    「あ。レイ、もしかして知らない?」
    「何がだ?」
    「今日、キスの日なんだって。」
     その言葉に、ああ……と今度こそ全てを理解する。
     キスの日と言われたところで何の意味があるかはさておき、それを聞いてシンは思いつきでレイの元まで来たであろうことはわかった。
     普段はこの艦のモビルスーツ部隊を率いる隊長として愛機と共に戦場を舞うエースパイロットだが、ひとたび戦場から離れれば歳相応……、いや、その見目同様歳より子供っぽいことをする時があるシン。
     誰かに迷惑をかけるわけでもなく、レイにとって嫌なことというわけでもなく。むしろ愛らしいとさえ思ってしまうその行動に、レイは小さく溜め息を吐いた。
    「確かに最近、構ってやれなかったからな。」
    「や、別に構ってほしいとかそういうんじゃなくてっ……!」
     細い腰を抱き寄せ、今度はレイの方からシンへと口付ける。
     最初はちゅ、ちゅ、と軽く触れるだけのキスを。
     しかし、キスの合間にシンがぎゅっと目を閉じ、呼吸の為に唇が薄く開かれたのを逃さず深いキスへと切り替えて口付けを繰り返す。
    「ン……ぅ!……、はっ……、ん……。れ、ぇ……?」
    「キスの日……なんだろう?それに俺とキスをしに来たんじゃないのか?」
     潤んだ大きな真紅を甘く蕩けさせ、頬をほんのり染めながら首を傾げるシン。
     純粋で素直な性格だからこそなのか、それともただただ快楽に従順なだけなのか。恋仲になって長いが、未だにどちらが理由でこれ程までに陥落しやすいのかがわからず心配さえ覚える。
     ただ、今は誰もおらず二人きりで問題など何一つない。
     もう一度深く口付け、今度は逃げる舌を自分の舌と絡ませ、わざとちゅうっと吸うようにしながら解放してやれば、それだけで大袈裟とも言える程シンの身体がびくびくと跳ねた。
    「軽くイったのか……?」
    「っ……!れ、レイが……えっちなキス……、するからだろっ……!?」
     恥ずかしさに顔だけでなく耳まで真っ赤に染めながら一生懸命に反論するシンだが、ただただ愛らしさしかなく。
     もう終わり!と言い捨てて逃げようとするシンを再度腕の中へと掴まえると、ふわふわとした髪の間から覗く耳へと口付けた。
    「シン。」
    「だ、だからおわりって、」

     ーーもっとキスしたい。

     普段より低めに耳元でそう囁くように告げる。
     そうすれば、う~~~とまるで仔犬が唸るような声を溢した後シンが振り向いて。
    「へ、部屋ならっ!……いい…………、けど…………?」
     尻すぼみで告げられた返事に、レイはふっと笑みを浮かべ、頷く。
    「勿論続きは部屋で、だ。」



     その後、クルー達が夕方に艦内で見かけたシンは珍しく軍服の襟まできちんと閉めていた、とかーー…………。

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