第36回毎月ちょぎにゃん祭り お題「お花見」南泉の所属する本丸には本丸の屋敷と畑の間にある拓けた場所があり、所謂憩いの場のような扱いになっている。時にはバーベキューコンロを大量に並べてバーベキューを楽しんでみたり、時には竹を割って作られた巨大装置を使って流しそうめん大会をしたり、時には平安刀が舞をする舞台が設置されたり、時には大量の洗濯物干し台が並べられて全刀剣の布団が干されてみたり。
そんな何でもありの場所に、巨大な敷物を広げその中央に寝転がり頭上にある立派な桜の木から舞い落ちる花弁を人の身で受け止めるのが、今の南泉の仕事だった。時折吹く風に煽られた敷物が舞い上がるのが難点ではあるが、また拭いた風によって戻されるのでバサバサという音にさえ目をつぶれば心地良い陽の光を浴びる絶好のお昼寝場所であった。
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