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    hoehoemusume

    @hoehoemusume

    R18のものをしまう
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    hoehoemusume

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    ツイログ 超未来編の最後、自分の世界を消された時ショックで精神がおかしくなり現代でひとまず遠くに離れた所でホイポイカプセルで簡素な小屋を建ててベジータに面倒を見てもらうトランクスくんという設定だと思います(うろ覚え)
    叶ヒロシみたいなトランクスくん見てえと言ってたので影響を受けていると思われます
    あの悲しい結末も乗り越える強いトランクスくんが好きなんですが、自分の趣味を我慢出来なくなったらしい

    ##ログ

    病んだトランクスくんと様子を見守るベジータくんジリリリリ……ジリリリリ……



    トランクスくん「……。……。……。」

    ベジータくん「トランクス! 電話が鳴っているぞ! 受話器が目の前にあるのに何故とらないんだ……!? もしもし!」
    トランクスくん「父さん。すみません……幻聴でずっと電話の音が聞こえるから。これも幻聴だと思っていました。うるさいなとも思っていました。……。……すみません。」
    ベジータくん「ブルマか……。ああ。大丈夫だ。こっちは問題ない。……」

    トランクスくん(なんだか、おかしいな。オレの世界にはもう誰もいないのに。父さんも母さんも殺されて死んでしまった気がするのに。ここには父さんがいるじゃないか。電話の相手は、母さんらしい。……。母さんはオレの心配をして電話をくれて、父さんは「もしもし」だなんて言っている。これって、普通だ。なんだ……何もおかしいことなんてないじゃないか。これって、普通のことだ。……また電話の音が聞こえる。今は父さんが電話に出ているから、これは幻聴だ。大丈夫。現実との区別はついてる。…………)




    夜……


    トランクスくん(……眠れないな。何かがおかしいんだ。変っていうか……違和感がある。隣のベッドにはオレの父さんが眠っていて寝息を立ててる。普通のことだ。……イヤ、これって普通か? だってオレの父さんはとっくの昔に死んでいるんだ! オレが物心つく前に。それくらいわかってる。じゃあ今オレの隣で眠っている父さんは一体誰だ? ……何者なんだ? 落ち着け。状況を整理しよう。オレの父さんは死んでいるけど、隣には父さんが無防備に寝ている。よし。冷静に考えられているな。これって、普通じゃない。幻覚? ……もしかしたら敵の罠……ということも考えられる。父さん。父さん。あなたはオレの父さんなんですか?)

    ベジータくん「スー……スー……」


    翌朝……

    ベジータくん「……朝か。!?」
    剣を構えて至近距離でベジータくんを見ていたトランクスくん「あなたはオレの父さんなんですか? それとも幻覚? 今が現実かどうかオレにはよくわからなくて。敵の精神攻撃なんですか? 答えてください。」
    ベジータくん「(またか……)その剣でオレを切ってみろ。現実だ……」

    頬をほんのちょっと切られたベジータくん(まだマイやブルマの所には戻せんな……。トランクスの頭は今はいろんな情報が錯綜しすぎている。情報を整理する能力が、今は少し衰えているんだ。誰に対してもいつ幻覚だと勘違いして朝のように敵意を向けてくるかわからん。剣も手放さない。話はずっとうまく通じない……。前に正気に戻れと怒鳴っても無駄だった……。疲れているんだ。今まで必死に守ってきた自分の宇宙が、自分の地球が、あんなに簡単に消されてしまったのだからな……。とにかく今は休ませなくては……。)

    ジリリリリ………

    トランクスくん「………。………。」


    夜……

    トランクスくん(……。眠れないな。今日も眠れないな。きっと眠っている場合じゃないんだ。オレが忘れているだけで。鼓動が速くなってきた……ドクドク鳴っていてうるさい……これは敵の攻撃? 苦しい……。……ここは時間が止まったみたいに静かだ。本当になんだかやけに静かだな。おかしいぐらいだ。世界が終わってしまったみたいな静けさだ。世界は……終わってしまったんだっけ? そんな記憶が確かにあるぞ。オレの世界はもうすべて消えてしまったんだっけ。それなら納得がいく。だってこんなにも静かなんだ。父さんの小さなほんの少しの寝息が脳の奥にまで聞こえて来るくらい。なんだ。そうだったんだ。どうしてオレは忘れてしまっていたんだろう。母さん。マイ。みんな……!
    ………。オレは……守ってあげられなかったんだっけ。みんな、みんな消えてしまったんだっけ……。そうだったような……気がする。悲しいからオレはあまり考えないようにしていたのか? でも……こんなに静かな世界で、近くには今父さんしかいないんだ。父さんは何も言わない。幻覚だと決めつけて切りかかったのは何度あっただろう。今でも幻覚だと思ってしまう時がある。現実との境界があいまいなんだ。わからないんだ。何も。でも、父さんは優しく見守ってくれるだけだ。何も言わない……だからきっと、そうなんだろう。世界は終わってしまったんだ……。マイ……会いたいよ。どうしてオレはオレの宇宙を守れなかったんだろう……? どうして……。ああ……父さんだけでもいてくれて良かった。きっと気が狂っていたかもしれない。父さんは強いから……オレが守らなきゃと思う必要もない……。
    もう何も心配する必要は無いんだ。オレは何もかも無くしてしまったから。それを思うと涙が出そうになるけど、父さんを起こしてしまうからやめよう。ここは本当に静かだ。終わってしまった世界だからだ……。明日の朝はオレが先に起きて父さんに朝食を作ってあげよう。いつもオレは助けられてばかりだ、この生きる時代の違う父さんに……。もう二人ぼっちなんだ。助け合わなきゃ。そう思うと、がんばろうって思えるぞ……。)



    翌朝……

    トランクスくん「父さん! おはようございます。この辺の地帯は無事で良かったですね。ほら、リンゴなんて拾えました。明日はもう少し遠くまで行ってみようかな。ああ、あんまり遠くには行きませんよ。誰もいない世界を見渡すと寂しくなってしまいますから。静かすぎる世界はオレも流石にこたえます。あっ電話が鳴ってる。……鳴ってますか? 父さん、確認してもらえますか? これはオレの幻聴ですか?」
    ベジータくん「……今は、鳴ってないぞ。おまえの幻聴だ」

    トランクスくん「良かった。そもそも、もう誰もいないのに電話が鳴るなんて変ですよね。父さんは、オレの幻聴にずっと付き合ってくれていたんだ。すみません。まだ本調子ではないみたいです。これからは、父さんに確認しますから。全部父さんに確認しますから。面倒かもしれませんが、お願いします。一応……聞きますけど、あなたはオレの幻覚ですか?」
    ベジータくん「好きに確かめてみろ」
    トランクスくん「はい。少しだけ指先を抉らせてもらいますね。」
    ベジータくん「………。ああ。(また何か勘違いをしているな……笑っているし、無気力な時よりましかもしれないが、状態が良くなったわけじゃない。精神に少し変化があっただけだ。その証拠に幻覚かどうか確認することはやめないし、躊躇なくオレの指を切ってくる。『この世界は消えていない』だの『お前をマイと共に世界が消滅する前の未来に送り届ける話がある』だのと話をして下手に刺激をするのもよくないだろう……トランクスの精神がもう少し回復するまでは適当に話を合わせるしかないな)」

    トランクスくん「痛いですか?」
    ベジータくん「大したことはない」
    トランクスくん「赤い血が出てる。肉を切る感触もあった。これは間違いなく人間の血だ……。父さんが幻覚や敵の擬態した姿じゃなくて良かった。ティッシュでかるく血を止めますね。絆創膏を貼ったら朝食にしましょう。」
    ベジータくん「ああ………。………」

    トランクスくん「今日はどうしようかな? 父さんに修行をつけてもらおうかな。強くなっても、もう何も守るものは、無いんですけど……。」
    ベジータくん「………。いや……。暇なら本を読むか、散歩でもしていろ。何も考えるな。眠っていてもいい。」
    剣を抜くトランクスくん「……父さんは優しいんですね。本当にオレの父さんなんですか? なんだか不安になってきたな。もう一度確かめさせてもらってもいいですか? 深く確かめさせてもらってもいいですか?」
    ベジータくん「……好きにしろ……(くそ……せ、正解がわからん……!)」
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