ちょっと長いです
まず2人の出会いは中学時代、図書カウンターに本借りにきた晴己を(苦手なタイプだ…)と思ったのが最初でした。
二度目は体育倉庫に隠れて煙草吸ってるところを晴己に見つかって、恵慈はドヤされると思って青ざめました。なんだけど晴己は隣に座って煙草一緒に吸い出して、ちょっとした秘密を共有したり、恵慈にはかなり印象的な時間を過ごすことになります。名前もよく知らなかった晴己だけど、家でも学校でもひとりぼっちでいた恵慈にとってこの時点でかなりイレギュラーな存在です。
その後三度目の再会で、ボコられてるところを晴己が見つけて助けてくれることになります。そうやって助けられたことも恵慈は初めてで、大丈夫かって差し伸べられた手が嬉しくて、もう晴己は恵慈の特別枠に収まります。
で、いつ自覚を持ったのかですが、恵慈の家はかなり不和で両親とも留守がちです。母親は外に恋人作っちゃってるんだけど、父母への期待が捨てきれていない恵慈はそれを父親に言わずに抱え込んで内緒にしてます。そんな中で全然別件かもしれないけど家族で大きく揉めた日がありました。よりにもよって父親にめちゃくちゃキレられて、なんなら暴力も振るわれました。希望を踏み躙られて、もうしんどくて死にたくてどうしようもなくて、でもふと誰かに会いたいって思った、その相手が晴己でした。それに気づいた恵慈は自分が晴己にどういう気持ちを向けているかを自覚するに至ります。キャラシにも書いてあるんだけど「恋愛感情も」持っているなので、恋を内包する気持ち全てをってかんじです。
でも恵慈は晴己に自分の気持ちを伝える気は全くありません。自分が愛情を与えられない子どもだったから、与えることのできる晴己にはいい父親になってほしいと考えてます。ただそれは建前で、なによりも恵慈が晴己がいないと生きていけないから、今ある関係を失いたくなくて、なんていうか防衛本能です。自分のために言わない選択をしてるのでね…けっこう自分勝手です