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    LEON_OHKA3

    @LEON_OHKA3
    最近マッシュルにハマりました。🪐‪右が好き。

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    LEON_OHKA3

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    付き合って無いオタラン⏳🪐‪

    魔法局内
    「ランス」
    不意に後ろから聞き覚えのある声が聞こえ振り向いた
    「オーターさん」
    そこには俺に向かって歩いてくるオーターさんが居た
    「明日授業が終わったら私の家に来い。お前が探していた本を預かっている」
    それだけ言って去ってしまった
    「…」
    あの人も忙しいのだろう。薄らクマが出来ていた
    俺はオーターさんの背中を見送って、寮に戻った

    翌日
    授業が終わった後、いつものようにマッシュ達の部屋に誘われたが、昨日オーターさんに家に行くように言われたと言うと、皆すんなり見送ってくれた。一人煩く「俺は誘われてねぇ」だの「俺も行く」だの駄々を捏ねていた奴を無視して、俺はオーターさんの家に向かった

    「オーターさん。ランスです。」
    オーターさんの家の扉を叩いて呼んでも返事が無かった
    まだ帰っていないのか。そう思ってドアノブを回すとすんなり空いた
    なんだ居るのか。と思ってそのまま中へと踏み入れる
    そこにはオーターさんの姿は無かった
    なんで鍵も掛けないで出かけてるんだあの人。
    そう思いながら部屋のソファーに腰をかけた。
    事前に時間も把握してただろうし、そんなに待つことも無いだろうからな。このまま待つか。
    待っている間に本でも読もうと持っていた本を開き、家主の帰りを待った。
    30分が経過した頃、俺は睡魔に襲われていた。
    これだけ人を待たせてるんだ、少しくらい眠っててもいいだろう。帰ってくれば気配で気が付くだろうしな。
    そう思いそのまま睡魔に身を委ねることにした。

    「ん?空いている」
    ランスが来て2時間後にオーターは帰ってきた。
    ドアを開けられた形跡があった為、既にランスが居るのだろう。
    ソファーに座って居るランスの頭が見えた。
    「ラン…ス」
    オーターはソファーに座って居たランスに声をかけると同時に目を見開いた。
    あんなに警戒心の強いランスが、無防備にソファーで眠りについていたのだ。
    「…珍しいな」
    あまりにも気持ち良さそうに眠っていたので、そのまま起こさずに、ランスにそっとひざ掛けをかけた。
    「…すー」
    静かな部屋にランスの寝息だけが響く
    「…」
    オーターはソファーで眠るランスに少しずつ近づいて行く
    自分でもよく分からなかった。そのまま寝ているランスに吸い寄せられるように唇を合わせた。
    唇が離れた瞬間ランスが目を覚ました。

    「…え」
    あまりにも近すぎるオーターさんの顔に俺は驚いた
    「オーターさん?な、にして…」
    動揺のあまり上手く言葉が出てこない俺に、オーターさんは右手で俺の頬に触れた
    「私に触れられるのは嫌か」
    は?何言ってるんだこの人。いや、それよりもさっきこの人は俺に何をした?間違いだと思いたいがキス…してきたよな。多分。
    「…あ、の」
    酷く動揺していて頭が回らない
    でも、さっきこの人から投げかけられた言葉に俺はすぐに嫌だと拒む事が出来なかった。
    イノセントゼロとの交戦後もオーターさんには良くしてもらっているし、褒められて頭を撫でられたりする事もあった。だからなのか。分からない。
    「ランス?」
    オーターさんの手がそのまま俺の頬を撫でる。
    心地が良かった。
    「嫌じゃ、ない…」
    絞り出した声はあまりにも小さかったと思う。でも、オーターさんには伝わったようで
    「そうか」
    それだけ言うと再度オーターさんの顔が近づいてきた
    「え…オーターさ、んっ!」
    そのまま俺の口はオーターさんの口に塞がれた
    最初は優しい触れるだけのキスだったが、角度を変えて何度もキスをされる
    「っ…んっ、はぁ、ぁ…」
    俺は息継ぎのタイミングが分からなくて、オーターさんのシャツを握って静止しようとした。
    ただでさえ混乱してて何が何だか分からないのに、追い討ちをかけるようなキスの雨で思考が溶かされていく
    オーターさんの舌が俺の口を開けようとした事に驚いて、俺は強くオーターさんの胸を叩いた
    「…っ、はぁ」
    やっと解放された俺は、酸素を取り込むのに必死だった。
    それに比べてオーターさんは普段の顔と殆ど変わっていなくて何だか悔しい
    「な、なんで…」
    オーターさんの行動が全然分からなくて、頭の整理が出来ない。嫌じゃなくて気持ちが良かったと思っている自分も全然意味が分からない。
    「…私にも分からない」
    は?勝手に人にキスしといて分からない?自分の気持ちも良く分からないのに俺にこんな事をしたのか?頭イカれてる
    「…分からないのにキスしたのか。」
    少し頭が冴えてきた。俺、この人に怒ってもいいよな。
    「ランスに触れたいと思った。最近お前のそばに居ると、触れたい気持ちが溢れて制御が出来ない時がある。」
    「…」
    「先程私は聞いたな、触れられるのは嫌かと。」
    「ああ」
    「お前は嫌じゃないと言った。その時のお前の顔があまりにも可愛くて…」
    「かわ、…はぁ?なんでそうなるんだ」
    俺が可愛くて?愛しの妹の事なら分かるが、俺だぞ。しかも男。有り得ないだろ
    「そもそも私の部屋で無防備に寝ているお前がいけないだろう」
    いや、普通に時間になっても家に居なかったあんたのせいだろ。ってツッコミを入れたくなったが堪えた。
    でもそうだ。俺もなんで気が付かなかった。普段なら微かな物音でも直ぐに目が覚めるはずなのに。この人の部屋だから…なのか。安心する匂いに包まれていたから。
    「そ、れは…」
    「お前にしては珍しく安心した顔で寝ていたからな」
    「…」
    言葉が…思いつかない。
    「なんだ、またお前のプライドが邪魔しているのか」
    「ち、違う!」
    この人心まで読めるのか。慌てて否定したらそれはもう肯定したも同然だろうに。馬鹿か俺は。
    もう素直にこの人に言うしかないか。
    「…自分でも分からないんだ。安心…したのかもしれない。あんたの匂いに」
    「...ランス」
    「なに、っ!」
    またオーターさんが俺に近付いてきたから、キスされると思い身構えた。が、唇には触れられず、抱きしめられた。心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと思うくらいに強く。
    「オーターさん、苦しい...」
    「こうして触れるのも、お前は嫌じゃないんだな?」
    耳元でそう言われて、更に心臓の音が早くなった。
    嫌じゃない...嫌では無いんだ。嫌だったら速攻でグラビオルしてる。よな。
    なんなんだこれは。頭の中がオーターさんでいっぱいで、否定する事が出来ない。
    「.....ああ」
    口から出たのはまたしても小さな肯定。
    「分かった」
    そういうとオーターさんは俺から離れ、本を片手に持ってきた。
    「お前が読みたがっていた本だ。返すのはいつでも構わない。」
    「あ、ありがとう」
    「そろそろ寮に戻れ。レインに怒られるぞ」
    気が付けば時計は20時を指していた。そんなに長居していたのか俺は。
    「ああ。お邪魔しました」
    未だに収まらない心臓の音を聞かれないよう、足早にオーターさんの家を出た。
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