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    el_fr_moa

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    レイズ軸ミクスレ

    #TOZ
    #ミクスレ
    mixure

    スレイ一人に過酷な運命を強いる世界から隔離して幸せなものだけを与え続けたい。
    遺跡探検で目を輝かせたりとかソフトクリーム食べたいと甘えてきたりとか、そういうことに囲まれていてほしい。

    それでもスレイが戻らなければならないなら、せめて僕も連れて行ってくれ。
    彼の存在なしに『僕』は成り立たないんだ。

    全てが『上』の匙加減で決まるもどかしさを越えて、運命が定まった。

    結果として、誰一人欠けることはなかった。スレイは相変わらず僕の隣で笑っている。

    スレイのどんな表情だって隠されずに見たいけれど、やはり笑顔が一番。
    「……好きだよ」

    空気が冷える。声に出すつもりはなかった。嫌われていないという確信はあるけれど恋心を抱かれているかは不明瞭なところ。仮に僕の片想いだとしてスレイのことだから変わらず接しようとしてくれるだろう。気遣わせてしまう自分が嫌になる。
    「知ってる」

    「両想いなのはなんとなく分かってたんだけど言い出せなくて」
    この言葉には耐えられなかった。
    背伸びをしてスレイの頭を引き寄せる。抑えきれなかった感情が溢れて口に吸いつく。
    「ん……っ!?」
    スレイはやっぱり可愛い。驚いてる。もっと驚かせてやる。僕の想いの大きさを知ればいいさ。
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    【Sharing one’s lot with another】

    遺跡を巡る旅の途中。
    街の教会の前を通りかかった時、ふと立ち止まったスレイは何かを凝視しながら不思議そうにたずねた。

    「ミクリオ?あれ何?」

    そう問われ視線の先を見やると、そこには純白のドレスとタキシードをまとった若い夫婦。多くの参列者達に祝福され、花びらのシャワーの中を笑顔で歩く二人は幸せそのものだ。

    「あぁ…あれは結婚式だよ。」
    「へえ!今の結婚式はあんなに華やかなんだな。まるで戴冠式みたいだ。」
    「そうか。君が知ってる災厄の時代の頃は、もっと質素だったね。」

    スレイが驚くのも無理はない。
    彼が眠っていたこの数百年の間に、文明のレベルはずいぶんと上がっていた。
    それに伴って、人間と天族の生活スタイルも大きく変わり、こういう行事ごとも時代と共に多様化していたのだ。

    そこだけ別世界のような華やかな雰囲気に、好奇心たっぷりのキラキラした目で魅入るスレイ。
    そんな彼を微笑ましく横目に見ながら、ミクリオは冗談めかしにこんなことを口にした。

    「そういえば、スレイは……結婚したいとは思わないのか?」
    「え?なに?急に 1170

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