Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    きみどり

    @kimi_0812

    かきかけ途中のログ投下場所なので、完成したものはpixivに体裁整えてまとめています。
    詳しい事はプロカを見て下さい。
    TRPGは全部ワンクッション入れているので、閲覧は自己責任。
    リンク一覧:https://lit.link/gycw13

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 🐍 ⚽ 👏
    POIPOI 83

    きみどり

    ☆quiet follow

    凪茨ベッドでいちゃいちゃ(2回目)。耳責め。まだ未遂だよ!!!!!!

    #凪茨
    Nagibara
    ##底なしのこころ

     次のプランは決まった。目標となるライブの企画と本格的なレッスンは戻ってから取り組むので、それまでの数日は存分に羽を伸ばしてやろうと茨は気持ちを切り替えた。
     凪砂にあれこれ誘われた事は積極的に取り組んだし、無駄な抵抗もやめた。ライブの企画立案やレッスンで過密スケジュールになるのは目に見えていたので、恐らく自由になる時間は今だけ。その前に『やれるだけの事はやっておこう』精神だ。
     今日も今日とて目新しい事はなく、二人はストレッチと基礎トレーニングを終えて一息ついていた。
    「閣下、どうぞ」
     タオルと、冷えたスポーツドリンクのペットボトルを手渡し、凪砂の隣に腰を下ろす。
    「……ありがとう。茨、調子はどう?」
    「本調子と言っても差し支えは無いかと。体力もそれなりに戻ってきたと思いますので、後は実際に合わせてみてから、でしょう。帰ってから、忙しくなりますよ〜」
    「……そうだね。こうやって……、二人で過ごせる時間も、減ってしまうね」
     視線は部屋の天井辺りを見つめていて、覗き見た横顔から凪砂の感情は読み取れない。ただ、寂しそうな声で話すな、という直感だけはあった。
    「秀越学園の、専用ルームが懐かしいですか?」
    「……言われてみれば確かに。あそこは、いつも私たち二人の部屋だったね」
     学園で過ごした日々を懐かしんでいるのか、表情は穏やかな笑みに変わる。あ、やっぱり変わったな、と茨は確信する。
     台本によって与えられた役割を演じるだけでなく、劇団で他人の人生をなぞらえたり、そもそも自我がめばえ『乱凪砂』という個が確立されてゆく。
    ――俺にできる事は、あと何が残っているのだろう
    「……いばら、茨? 聞いてる?」
    「えっ、あぁ、失礼しました閣下! 何でしょうか?」
    「ここから戻った後も、こんなふうに茨と一緒に過ごす時間が、欲しいなって話」
    「何を仰いますか。閣下直々のご命令とあらば、自分の時間なぞいくらでも差し上げます!」
    「……ううん、これは命令じゃなくて、お願い」
     普段以上に迫ってくる凪砂に、思わず茨は後ずさる。それを追いかけるように、凪砂は更に迫る。
    「茨のプライベートな時間を、私にちょうだい」
    「それ、は……、今、返事が必要ですか……?」
    「……ううん。私は待つよ……でも、そうだね、ここから帰ったら、返事を聞かせて欲しい」
     じゃあ私、シャワーを浴びてくるね。そう言って立ち上がり凪砂は浴室へと向かった。部屋に一人残された茨は四肢を投げ出し床に大の字になる。
    「あーーーーっ! くそ、何なんだよ、もう……」
     後悔をしても、既に手遅れ。まぁ、後から悔やむから言葉通り後悔なのだが、回答の先延ばしという悪手を選んでしまった事に茨は改めて後悔する。
     今、答えが出ない事を期日まで考えなければならないだなんて、まるで呪いだ。『待ってる』と言っていたが、乱凪砂は何もせずに大人しく期日を待つような人物ではない事を茨は嫌という程知っている。
     今晩、絶対に何か仕掛けてくるはずだと踏んで、何が起こったとしても心構えだけはしておこう。虚をつかれ、足元をすくわれる間抜けな戦法に呑まれるわけにはいかない。
    「んぁ……、かっ、か……近! こえ……がっ!」
    「……ふふふ。茨の耳、真っ赤になってる」
    「ーーーーーーっ!」
    「……そんなに唇を噛んだら、痕が残ってしまうよ」
     凪砂の彫刻のように整った綺麗な指が茨の下唇をなぞる。けれど、頑なに茨は口を閉ざし続ける。そう、凪砂のペースに呑まれるわけにはいかないのだ。
     レッスン後、いつも通り昼食を終え、午後もゆるりと今後の事について話をした。あまりに仕事に寄った現実的な話を茨がし始めると、もっとこれから先の未来、夢について話そう? と、やんわり窘められた。夕食も終わり、風呂に入った。一日の終わり、凪砂に招かれるように茨はいつもの定位置に収まった……のがマズかった。

     初日、あんなにも警戒していた筈なのに、眠りに落ちる茨に凪砂から与えられる暖かなものが存外に心地よく、そして嫌なものではなかったため、受け入れて、当たり前になってしまった。
     『絆されてしまった』と言えば、その通りとしか答えようがない。気付けば、いつの間にか許していない所まで入り込んできて、茨の弱い部分に触れてくる。いや、入り込んでくる、というよりも、気付いたらそこに居るのが当たり前になったのだ。
    「お、お願いですから……耳元で喋らないで下さ、ぁ……んぅ、ちょっと、人の反応で楽しまないでください!」
    「……楽しんでいるというより、かわいいなぁって思っているんだけど」
    「はぁ? かわ、な、何言ってるんです……!」
     言葉の通り、一緒にベッドへ横になり、延々と凪砂は茨の耳を執拗に責めていた。ただただ、耳元の近くで囁き、時折触れて微かな刺激を与える。その繰り返しだった。むず痒い様な淡い刺激は決定打にならず、徐々に茨の中に熱が溜まる。
    「く……ぅ、んっ……ゃ、だぁ……」
    「……そう言う割には、気持ち良さそう」
     すり、と茨の右耳に触れ、耳の縁を指の腹でゆっくりなぞる。人差し指を耳の穴に差し入れ、くるくると回せば茨は「ひん」と小さく喘ぐ。
    ――もっと、もっと、茨の色んな表情が見たい。
     凪砂の心はそんな好奇心に突き動かされていた。ライブの時に見せた怒り、深夜にどうすればいいのか分からず縋りついてきた姿、悪夢の恐怖に怯え伸ばしてきた手、父のことを語る自分を愛らしいと言ったこと、自分の立つ舞台を作ると目を輝かせながら語ったこと……思い返せば様々な茨の表情を見て、凪砂の心は揺れていた。自分が抱えるこの感情の名前は、未だに分からないままだが、悪いものではないという確信はあった。
    「……いばら、私に見せて、ありのままの君を。隠さなくていい、剥き出しの感情をぶつけて。全部、ぜんぶ、私が受け止めてあげるから」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    Elocy

    DOODLE“这个时代的人好像忘记了,人类是由肉身、灵魂、和骨头组成的。倘若人类随意地更改某一块部位,都会造成自身的不完整。强大的义体会将人类的灵魂从中抽离,灵魂将永远被封存在虚无缥缈的机械之中,再也无法得到完整。这也是夜之城的人都会避免植入过多义体的原因,天堂不会对缺失的灵魂敞开大门。”
    【纯日和&凪茨】赛博朋克2077——衰败乐园005Eden涟纯从刚刚就注意到,这个房间内还有一个从气场上就无法忽视的人。虽然并不是老成的外表,但他从内而外透出的气质,仿佛已穿梭过时间的漫漫长河。他试探性地跟对方打起了招呼,“你好?我是涟纯,初次见面,请问你是……?”

    “……”白发的男人面无表情地盯着他,像是根本没有将他放在心上一般,连话都没有说一句。

    虽然并没有从对方身上察觉到恶意,但涟纯还是不免地感觉到有些尴尬,他挠了挠侧脸露出一个苦笑,“啊……不告诉我的话也没关系的。”

    只见男人紧皱起眉头,像是十分困扰一样,对着身旁的七种茨问道,“……茨,我不知道该用哪个人设,这个时候我应该怎么说呢?”

    本有些惊讶于乱凪砂今日的异常,巴日和在听到“人设”二字,突然想起来这是凪砂君前几天提出想要演戏,于是毒蛇为他熬夜编出的几套剧本之一。他不免叹了口气,“虽然凪砂君之前就没有怎么跟他人接触过……但是用人设交友可是坏日和!”
    5203

    Elocy

    DOODLE此刻的涟纯戴上了人造面具,一比一复刻了巴日和的脸。当然,不经巴日和本人允许,没有人能够取到这个模。涟纯还换上了假发,虽然不及巴日和使用的天价头发丝,但是不细看也还凑合,露出皮肤的部分则都是被美白过。

    总的来说,应付晚宴这种不会凑得太近的场合已经足够了。

    他尴尬不安地缩在角落里装鹌鹑,尽量学着巴日和平时的站姿,呆在窗边举着一杯半永久香槟。
    【纯日和&凪茨】赛博朋克2077——衰败乐园007若是寄希于你七种茨没有亲眼目睹他们死去的惨状,而是双手抱臂,在电梯门前骄矜地点着脚尖。他胸有成竹地笑着,活像一只得意洋洋的坏猫。

    “……茨。”

    坏猫被这个声音吓了一激灵,他回头看向来人,不正是有些茫然的乱凪砂。

    “阁下!?”七种茨惊讶出声,又想起刚刚一系列的事件,抱着一丝侥幸,他开口询问,“……您是从哪里开始看的?”

    乱凪砂摸了摸下巴,双眼望向遥远的地方,思考了一会儿,“从Everybody那里?”

    七种茨装逼被发现,大崩溃。


    “哈哈哈哈!Everybody!毒蛇也有可爱的一面呢!”
    夜晚的庆功晚会,四个人准备了一场户外烧烤,彼时的巴日和正坐在一块石头上,吃着涟纯为他烤好的棉花糖笑道。
    乱凪砂颇为得意地闭上眼睛,像是自己的宝藏终于被看到光芒了一样,他低着头笑了几声,“……我也这么认为,那个时候的茨笑得很开心,真的很可爱。”
    6561