AIのべりすとくんに調理してもらった凪茨 今日は茨の誕生日だから、茨のお願い聞いてあげるよ?と言って、凪砂は長い脚を組み直した。
「お願い、ですか……?」
唐突に言われ、何も言葉が出てこない。否、別にあれが欲しい、とか、そういう物欲はそもそも茨には無い。なぜなら、大抵のものは金さえあればどうにかなる事を知っているからだ。
「えっ、と…………閣下の残りの人生」
「……それは、茨にもう売約済み。これ、渡す時に言ったと思うんだけど、忘れちゃった?」
凪砂は自分の左手の薬指を撫で、指輪を指す。揃いの銀の指輪は茨の薬指にもある。
「……信じられない?」
「まぁ、そう、ですね……」
信用はされてるけど、信頼されていないんだね。と、悲しそうに笑う凪砂の表情に、きゅうと胸が苦しくなる。なんで自分が悪者みたいな気持ちにならなければならないんだ。おかしいだろう
「……じゃあ、その不安な気持ちがなくなれば、茨は安心する?」
「そりゃそうですよ」
「じゃあ茨が安心できるように、私がどれだけ茨を愛しているのか、教えてあげる」
(ここまでが材料)
そう言って凪砂は立ち上がると、そのまま茨の横へ座った。そしてぎゅうっと抱き締められる。
「ちょっ!? いきなり何です!?」
「……こうしたら伝わるかなって思って」
「伝わりませんから!」
ぐいーっと腕を押すもビクともしないどころか、更にきつく抱擁され身動きが取れなくなっただけだった。
暫くして、「ふぅ」と言う吐息とともに解放された時には、完全に脱力してしまった。そんな状態でソファに転がっていると、「茨」と呼ばれた声の方へと視線を移す。
「んむっ……」
返事の代わりに、口を塞がれてしまった。柔らかい感触と共にぬめりとしたものが口内に侵入してきて驚いて引っ込めるものの、直ぐに捕まって舌同士を絡ませる深いキスになる。上顎の裏や頬の内側を舌先でなぞられてゾクリとする感覚に、腰辺りに熱が集まり始めるのを感じると慌てて身を捩って離れようとするのだが、それを察知したかのように今度は身体ごと引き寄せられ、より密着する体勢となった。服越しに伝わるお互いの心音を感じながら唇を合わせ続けると段々と思考力がなくなってきてぼんやりしてくる。
どのくらい時間が経っただろうか。気付いた頃にはすっかり呼吸が上がりきり、全身の力が完全に抜けてしまっていた。いつの間にか自分の上に覆い被さるような体勢になっている彼の胸に頭を預け、必死で肩を上下させつつ酸素を取り入れる事に意識を向けた。やっと離れた彼はぺろりと自分の下唇を舐めてから、首筋に顔を埋めてくる。時折肌に触れる髪の毛がくすぐったくて身をよじると、耳元に熱い吐息がかかった。
「……ねぇ、茨。私のこと好き?」
「す、き、ですけど……っ! いきなり何をするんですか!!」
「……だって茨が不安そうな顔をしていたから」
「だからって……っ、あんな……っ、恥ずかしい事をする必要あります……?」
「あるよ。だって私は茨の事大好きだし、愛しているもの。それを伝えたかっただけだよ」
ちゅっちゅーと、何度もキスをしながら告げられた言葉には一点の迷いもなかった。本当にこの人は自分の事が好きなんだろうという確信が湧いて出る。だがしかしそれとこれとは別である。突然過ぎるにも程がある。こちとらとっくのとうにキャパオーバーなのにこれ以上何をしろと。心臓壊れるんじゃないか。もういい、どうせなら壊れて欲しい。そう思いながら目の前の男を軽く睨みつけるも、「なぁに?」と微笑まれるだけだった。
ああそうだよな。こんなイケメン様は俺みたいなくそったれ人間とはそもそも作りが違うんだわクソが。神様は不公平だなんていうけど、全く持ってその通りだと常々思うわボケナス。
そんな風に脳の中で八つ当たりをしていると再び口付けられ、またすぐに解放される。はふはふ言いながらも懸命に息を整えていると「……まだ伝わらないか……」小さく呟かれた言葉は聞こえず、「今なにかいいましたか?」そう問いかけると凪砂は「なんでもないよ」と言って額同士を合わせたまま笑った後、そのままゆっくり唇を寄せて茨の目を見つめたまま瞼に優しくキスをする。次いで目じり。それから鼻先へ順番に口付けていき、頬へもキスをした所でもう一度唇を重ね合わせた。
「……ねぇ茨、私ね、茨のこと世界でいちばん幸せにしてあげるつもりなんだ。でも、それが上手くいくとは限らないよね」
「……まぁ……そりゃそうでしょうけど……」
「……もし失敗したらさ……一緒に地獄に落ちようね」
まるでプロポーズのような台詞を囁き、再び深い口づけを落とす。息ができないほど長い口づけの後にやっと離してくれた時にはお互い息も上がっていた。乱れた息を整える間も凪砂の手はそのまま動いていて、「……ちょっと……やめてください……どこ触って……あっ!」思わず出た声を抑えるように両手で口を押さえるが、「かわいい」と耳に吹き込まれた次の瞬間には、既に服の中に手を突っ込まれていた。直接素肌に触れられる初めての感覚にゾワリとして身体を揺らす。するとすかさずキスされて息を漏らすと開いた口から遠慮なしに舌を捻じ込まれる。上顎を舌先でなぞられ、歯列を丁寧になぞられて背筋に何かが走り抜けた。「んぅっ!」声にならない悲鳴を上げれば、それに満足したのかゆっくりと唇を離された。銀の糸が2人の唇を繋いでいる光景に頭がクラクラする。
「あ、あの、殿下! 日和殿下達がまだ起きていますし、こういう事は……っ」
「……ジュンは明日早いからぐっすり寝ちゃうと思うから大丈夫だよ」
「いやそういう問題ではなくてですね!?」
焦りながら言えば今度は頬を掴まれ固定される。そして、こちらを見据えた瞳と視線があった。
「じゃあさ、場所を変えてしようか。私の家まで行けば流石に起きてこないだろうし。……いいよね、茨」
いつも通りの穏やかな口調。けれどそこには有無を言わせない圧があり、反論の余地など微塵もない事を物語っていた。だから茨は何も言えず、ただ黙ってこくりと一度首を縦に振る事しかできなかった。
それを確認した彼は嬉しそうに笑ってもう一度キスを落としてから、着ている服に手をかけた。
この後、無事に初体験を終えた彼らが朝帰りしてしまい、案の定起きたばかりのジュンによって茨の部屋で起きたことがバレてしまい散々怒られたのだがそれは割愛する事にしたい。
余談であるが、翌日茨が熱を出してぶっ倒れた事で『茨の初めて貰っちゃった♡』という彼の一言が事実である事が判明して再び怒り狂ったジュンが凪砂と大喧嘩を繰り広げた挙句、その最中、日和までもがその話を聞きつけてしまった結果3人で盛大な殴り合いが勃発したのは言うまでも無いことである。
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茨の誕生日ネタで書けなかった書き出しをAIのべりすとくんに調理してもらい、ちょっとだけおかしな箇所を修正しました。ほぼ書き出された内容は無修正なの。すごくない?すごいね。
個人的に、残りの人生貰って指輪まで贈ってるのに初体験って所に滾りました。