セックスしないと出られない部屋に閉じ込められたいずレオ瀬名はどうしたものかと頭を抱えずにはいられなかった。
俺がどうにかしなければ。あほな王さまはどうせこの状況に霊感がどうのと言い出し作曲し出すに決まっている。一見この部屋にペンなんてないけど。あるのはベッドと…やる事をやる時に必要なもの諸々だ。
しばらくベッドに座って腕組みをしながら考えていると、それまで大人しくしていたレオが口を開いた。
「セナ、明日大切な仕事があるって言ってなかった」
「え…なんで知ってるの」
「ん~この前ナルと話してたじゃん。お前、絶対行かなきゃいけないんだろ?」
「そうだけど…あんたよく覚えてたね」
確かにユニットで集まった際、嵐やその場にいたメンバーになんとなく話した記憶はある。といっても1週間も前の話だから、まさかその時作曲に夢中になっていたはずのこいつが覚えているなんて意外だった。珍しいこともあるものだ。
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