Recent Search

    rrrrrrrsk

    @rrrrrrrsk

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 17

    rrrrrrrsk

    DOODLE石榴×流浪の導入広大な砂漠の中に存在するオアシスの町が月夜に白く照らされる。
    本来であれば白く照らされる家々の中では暖かい灯火の下で親子の寝物語が囁かれていたであろう時刻というのにその町は静寂に包まれており、灯火と寝物語の代わりのように町中には死臭と血の匂いが立ち込めていた。
    唯一、町の中心部である泉のみ焚き木が灯り、それらを囲むように十数名の男女が興奮した様子で酒を飲み交わし談笑している。
    小さな町であったが懐と快楽は満たされた、盗賊団である彼等は杯を傾け戦利品を焚き木に照らし地図を広げ次の獲物の吟味を始めた。
    「あのお嬢様はそう遠くへは離れていないだろう」
    「護衛の戦力を削るならば今の鈍じゃ無理だ」
    「あの魔女に先を越される前に」
    「何でもいい、俺は美味い酒と女を浴びる程手に入れてえ」
    町を一つ潰したばかりなのに勤勉なものだ、と欠伸を零し、立ち上がる年若い男に初老の男が何事かと声をかける。
    「散歩してくるよ、そういった面倒くさいスケジュールはそっちで勝手に立ててくれ」
    下世話な話も今後の計画もこの年若い男にとっては興味のない話であり、今夜はただあの喝采を反芻して酔いしれていたい気分であった。

    2508