続はめ22巻及び完結についての感想を。「オレの…光だったかもしれない」
はーーーーーーーーーーーーーーーーー。(クソデカため息
光かー…。そっかー…そこに落ち着いたんだなあ…。
っていうのが。22巻の感想全てなんですけど。。。
ども。こんにちは。茄子こと茄奈実です。
続はめがついに完結しましたね。
どうなるのかなーと思ったんですけど、まあうまい感じに収まっていたんで。
はーよかったね…。てな感じが全体の感想なんですけど。
今回はクラフルに焦点を当てつつ、特に姫フルちゃん(夢フル)の事を中心に私個人の想いをだらだらと吐き出して行こうと思います。
さて。
まあ、まずは22巻読み終わった時に思ったのは、姫フルちゃんの精神が大きく成長したんだなあ‥ってこと。
姫フルちゃんは、おそらくクラーリィが生み出した夢であり、心の奥底にしまっていた理想の彼女でもあったのかなあと。
現実世界のクラーリィは一貫して現実フルートの事だけを見つめ続けていたので、姫フルちゃんの想いは全て断絶していました。
まあ姫フルちゃんはクラーリィから見たら夢世界の罠そのものですからねえ…。
塩対応になっちゃうんもしゃーないよね…て。
クラーリィが好きになったのは、ハーメルを想うフルートであって。
クラーリィを好きだという夢フルちゃんは、現実クラリンにとっては虚実でしかないんですよね。
でも、4巻辺りでクラーリィが夢世界に引きずり込まれた時に(第一次SF大戦の場面)で、バラライカに心の奥底にしまっていた
「SF大戦がなければ、大事なSF一家が失われることもなく、幸せに暮らせていたのに。
大好きな皇子もいて、あとから好きだったと自覚した王女も最初から自分の側にいてくれている。
もしそうであれば、彼女もハーメルに会わずに自分を最初から見てくれていたかもしれない‥‥」
という願望を形にされてしまった。
SFで生まれ育ち、リュート王子やホルン様と過ごしてきた彼にとって、願ってはいけない最大の願いのそれを具現化されてしまった時の動揺は本当にすごかったですけどねw(現実逃避して魂幽体離脱しとったしね…)
まあ、現実クラリンは本当に現実主義なんで。
甘い罠にはまることなく、姫フルちゃんに対して一貫して塩対応したのは大神官としてお見事だったと思います。
パーティの年長者として立派な振る舞いだったなあと…。
確かにフルートに好きだという感情はあったし、ハーフル見てるとちょっと心痛んじゃうけど。
それでも、自分が好きになったのは「ハーメルが好きなフルート」であって、自分を好きだというのは罠なんだと。それは願ってはいけないし、そもそもそんなの自分が好きになった彼女じゃないし。
そういうとこ、ほんとクラーリィだなあ…て。
で。まあクラーリィについてはここまでにしといて。
姫フルちゃんですよ。
夢世界で作られた姫フルちゃん。
途中で3分割になったことにより、さらにクラーリィの事が好きっていう部分が凝縮された姫フルちゃんとなってクラーリィと一緒に行動することになりましたが。
彼が後に「光だった」と思うくらいに、姫フルちゃんは常にクラーリィを支えて導いていた気がします。
クラーリィが好きな現実フルートと対面して喧嘩しまくっていたけど。
彼女の存在こそが、姫フルちゃんの精神を大きく成長させたように思いました。
どんなに自分がクラーリィの事を好きだと伝えても、彼は全く応えてくれない。
現実世界とは違う人生を歩んだ姫フルちゃんにとって、目の前の彼は自分が知る彼ではない。
そこを飲み込んで理解するまでが大変な作業ではあったでしょうが、彼女の内心を想うと本当に辛かっただろうなあと思いました。(あの場面では、もう諦めの境地の笑顔だったもんね…。しゃーないよね。みたいな)
夢世界で刷り込まれていた姫フルちゃんのクラーリィとの記憶は作られたものであっても、彼女の中の世界では相思相愛とはいかずとも、悪くはない関係を築いていたのでは?とも思うんですが。
でも、目の前にいるクラーリィは現実世界から来た別人なので、姫フルちゃんの想いも伝わらんし、どこまでいっても平行線というのがなんとも見ててもどかしかったです。
そんな彼女が、目の前のクラーリィは現実世界のフルートの事が好きで、自分の事は好きじゃない。
それを少しずつ理解しつつも、彼が堅い頭で一つの事に目を向けてしまっているときも、そうじゃないよと別の視覚で意見したりしあえたのは、常に一人で物事を解決しようとしてきたクラーリィにとって良きパートナーだったんじゃないかなと。
クラーリィが気づかなかった視点を指摘したりすることで、恋に盲目的だった姫フルちゃんの精神が少しずつ育って、しっかりしてきたなーと。
物語中盤とか、自分の欲しか見えてなくて、パンドラの箱を勝手に使ったりとか色々暴走してましたけど。
そんな行動をとっていた自分中心の姫フルちゃんが、21巻辺りでの戦闘で敵からの要求を頑なに拒んだ場面が彼女の精神の成長を強く感じました。
あんなに…自分の事しか見えてなかった子が…。
クラーリィを助ける事だけを考えて、自分の身が削られていっても。
それでも最後まで魔族の甘言に乗らずに拒んだのは、本当にえらいね…って思いました。
クラーリィが望む世界を守るために、これからまだ戦わないといけないクラーリィの為に、自ら消えて自分を糧にするように動けたのも、姫フルちゃん辛いのによく頑張ったね…て言ってあげたいくらいに感動しました。ほんと…よく頑張ったね…。
どんなに頑張っても、自分がクラーリィを想っていても、目の前にいるクラーリィは自分の事を好きになんてなってもらえない。
それでも、少しでもいいから「忘れないでね」と逝った彼女は、彼女が思う以上に現実世界のクラーリィの心の中に大きく残ったんじゃないかな…と思いました。
ずっと横で支えていた姫フルちゃんがいなくなっても、彼が迷った時に彼女が残した言葉が脳裏に浮かぶのがその証拠かな…と。
姫フルちゃんは、きっとクラーリィの中では微かな欠片しか残らないんだろうなあー…って思ってたかもしれない。
でも、彼女が思う以上にクラーリィの中で姫フルちゃんの痕跡が残っているので、姫フルちゃん!大きな痕跡残せてるよ!!!って言ってあげたいくらいです。(泣くわまじで…
あんな現実主義のクラーリィに。
意味の分からん恋愛脳だった姫フルちゃんの痕跡がクラーリィの中に残っている。
これって、本当にすごい事じゃないか????って思いますけどねw
自分を好きだと言ってくれた事も、クラーリィの中でほんの少しでも嬉しかったという思いがあればな。
と、クラフル脳の私は思ってしまうのですが。
その思いを飲み込んで、それでも自分が好きなのは現実世界のフルートなのだから。
クラーリィから見た姫フルちゃんは罠の塊なので心を寄せることは禁忌だったので、まあ…ほんと仕方ないよね…。
夢世界で消えた姫フルちゃん。
消えてしまったけども、姫フルちゃんも眠りにつきながらも、また夢を見続けているといいなと思います。
夢はどんなに好きなように見ても許される物です。
彼女が見る夢の世界で、今度こそ彼女が望むクラーリィと共に幸せに過ごしてくれたらと。
そう願わずにはいられませんでした。
それが22巻読み終わった感想になりますね。
まあーーーーーーーーーーーーー。
最後の最後に歴史改変されちゃってさー。
ホルンさま生きとるやーーーーーーん!
はー!!!!???
ですよ。
でも、まあ…。これでもいいのかもしれないなーと思いました。
王子も女王も亡くなって、フルートすら王城に残らない事より。
ホルン様が残ってくれていることにより、すべての責務を背負わなくて済むようになったクラーリィの負担を考えると、いてくれるほうがいいですからね。
ハーメルの元に行ったフルートの喪失より、ホルン様が傍にいてくれるという現実に。
フルートのいない喪失感が、ホルン様がいることによってクラーリィの中で少しは埋められて前向きにいられるなら。
これはこれでありなのかなーと。
元の世界に戻った皆は夢世界の事は覚えていないでしょうが。
クラーリィは覚えていなくても、記録として残した手帳を読み返して真実を知ったとしても。
歴史が変わってホルン様がいることについても、そこまで疑心暗鬼にならずに、これはこれでいいか…って素直に受け入れていそうですしね。
フルートへの想いの執着が、ホルン様が生存していることによって半分削られたなーっていうのが正直な私の気持ちですw
私、普段は原作本編に関してあまり考察を残さないようにしてるんですが。
自分の考えって、たぶん他の人の考察からすると稚拙で検討違いも大きいだろうなーってのを自覚してるので、あまり大きな声で本編考察しないんですが。(色々思う事はありますよいっぱいwww
まあ、今回は最後までがんばった姫フルちゃんを褒めてあげたくて、この考察を残すことにしました。
姫フルちゃん。
本当に最後までよくがんばったね…。
眠りについたその先では、クラーリィと幸せな家庭を築いておくれ…。(号泣)
まあ、いうなれば。
本編で現実世界と夢世界のキャラがでてきたんで、クラーリィも夢世界Ver出してほしかったですねwww
本編は彼が主人公だったので、もう一人のクラーリィってのはでてくることが無いんですが。
もし出てきたなら、姫フルちゃん迎えに来てほしかったなあ…と。
でも、本編でこれを見せられたら複雑な感情を抱いてしまいそうなので(苦笑)
それは、自分の中の二次創作でいつか形にしてあげたいなあと思います。
姫フルちゃんを幸せにしてあげたいなあと。
またせっせと畑を耕そうと思います。
ということで。
続はめの完結考察でした。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
2025.4.17 Cross Blue茄奈実
余談ですが。
今回姫フルちゃん絵を描きながら、CCさくらの曲を流してたんですけど。
「CLEAR・坂本真綾」が、なんか姫フルちゃんに合うなあぁ…って。
彼女が頑張って夢世界を過ごしてきた場面が浮かんできてはちょっとうるうるしてましたw
途中の歌詞で
他の子にあって私にないもの
わかってはいるけど つい比べちゃうよ
答え合わせはもうしたくない
みんなと同じじゃなくても 私にできること見つけたいの
夢って愛って 本当はよく知らない
どんな色 どんな形 どこからやってくるの
祈って 願って それだけじゃかなわない
自信が無くても始めるんだ いつかじゃなくて今
できるよね
…
ほんま泣くわ。。。辛い(号泣
迷って戸惑いながらも最後まで走り抜けた姫フルちゃんに乾杯!