Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    328db

    @328db

    妄想短文を書くのが好きです。
    モブ霊にお熱。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🍜 💮
    POIPOI 79

    328db

    ☆quiet follow

    モブと霊幻
    CPなし / 下ネタ

    #師弟
    Master and student
    ##師弟

    危機一髪 平日の夕暮れ時。相談所にやってきた茂夫は真っ先に霊幻のデスクに向かった。
    「師匠、これって何を表しているんですか」
     茂夫は右手の親指を人差し指と中指の第二関節の間に滑り込ませ、霊幻にそれを掲げるように見せた。間に挟まった親指の頭をぐにぐにと楽しそうに動かしている茂夫を見て霊幻は飲んでいた煎茶を吹き出した。
    「!? バ……ッカお前! すぐ止めろ、死ぬぞ!」
    「え、え? 死?」
    「お前それ他のヤツに見られなかっただろうな……特に女子……ツボミちゃんに見られたら死ぬぞ」
     台拭きをひっ掴んで濡れたデスクを乱暴に拭きながら、「誰だよ、モブに変なこと教えやがったヤツは」と心の中で悪態を吐いた。茂夫は予想外の霊幻の強い言葉に酷く狼狽している。
    「え……!? そんなに危ないものなんですか!!?」
    「ああ強力な呪いの一種だ……」
    「そんな……一体これにどんな意味が」
     固まったままの茂夫の右手を指差し指を解くよう促すと、茂夫は慌てて右手を開いた。茂夫の顔を確認して、霊幻は「危なかった。俺じゃなかったら今頃どうなっていたか」と言い、大袈裟に深刻な顔をした。
    「いいかモブよ……いつかしかるべき時に意味が分かる」
    「僕はなんてことを……」
    「いや、意味を訊いたのが俺で良かった。気にするな。男は手に入れた知識をひけらかそうとするところがある。愚かだが誰しもが通る道だ」
    「えっ、じゃあ師匠も……?」
    「……さあ、どうだったかな」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏👏👏👏👏👏👏💯😂😂😂😂😊👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏☺👍☺👏☺☺👏👍👍☺💕💕❤☺👍☺☺☺☺👍👍👍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works