なふたはし☆quiet followTRAININGビジネスホテルもあるし男性同士で入れるラブホも増えているけど、数ある世界線のうちの一つ、数あるオタクの幻覚のうちの一つと思って供養 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow なふたはしMOURNINGくろそら 左右よくわからない プロミ大阪帰路 目が覚めると、発熱している感じがあった。体の節が張っていて、手足の先は寒いのに顔の周りが熱い。起きあがろうにも何だかだるくて、普段の倍くらい時間をかけて布団から抜け出した。 とりあえずプロデューサーさんに体調が怪しいことを連絡したら早速体温計を持ってきてくださって、測ってみると三八度三分あり、私としてはああやはりと納得するしかなかったが、プロデューサーさんは自分ごとのように慌てて、私の部屋を出ると救急箱を持ってすぐに戻ってきた。 されるがままに冷却シートを貼られたり追加の毛布をかけられたりしている間、私はパッションキャラバンの撮影はどうしようかと考えていた。だが今日は最終日で撮影はもう済んでいることに気づき、最終日ならば自由時間に北村さんと出かける約束をしていた、と思い至る。プロデューサーさんに北村さんへの言伝を頼もうとしたがうまく呂律が回らなくて、きちんと伝えられたか怪しいままに、後は任せて休んでてくださいと寝かされてしまった。 5936 なふたはしMOURNINGくろそら 左右なし プロミ大阪 しいたけ 2018年くらい「あの、北村さん。折り入って頼みがあるのですが……」 九郎先生が深刻な面持ちで話しかけてきたのは、スタッフさんに配られたロケ弁を食べている時だった。 「は、はいー。何でしょうー?」 九郎先生は一世一代みたいな真剣さで、悩み事でも相談されるのかとちょっと身構えしまう。 「こちらのしいたけを、食べていただけませんか?」 「しいたけー?」 仰々しい話ぶりとの落差に拍子抜けして、僕はつい聞き返した。 「別にいいけどー。苦手なのー?」 「はい、子どもの頃からどうしても食べられなくて……」 そう言って九郎先生は弁当の容器ごと僕に差し出す。右端の方には、確かに肉厚で大きなしいたけが手付かずのまま残っていた。 「じゃあもらっちゃうねー」 853 なふたはしTRAINING一緒に初日の出を見るくろそら 年越しライブは都心から少し離れた会場で行われて、終了後には近くのビジネスホテルに全員で泊まった。アイドルだから当然なのだけれどワンフロアをまるまる貸し切っていて、まるで修学旅行みたいだった。 深夜三時くらいにホテルに着いて布団に入ったが、どうにも目が冴えていて数時間で起きてしまった。ライブの終演後には、疲れて眠そうにする人とライブの興奮で冴えきっている人とに分かれており、僕は後者だった。 しばらくベッドで横になってはみたものの眠気は全然やってこなくて、喉も渇いていたので自販機へ飲み物を買いに行くことにした。 ホテルの廊下はしんと静まり返っていた。他のフロアだったら出発する人もちらほら出始めそうな時間だけど、ライブで疲弊したアイドルたちはみんなぐっすりと寝入っている。 4460 なふたはしDONEhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23834159 の後日譚?です「では、お先にお風呂いただきます」 「急いじゃダメだよー。ちゃんと温まってねー」 恋人を送り出し、想楽はなんともない顔で後片付けに戻った。二人がいない間に片付けてはいたものの、到底俺一人では終えられる量ではなかった。一体この部屋で何があったんだ。 「兄さん、床掃くからそこ退いて―」 「あ、ああ……」 想楽は淡々と観葉植物の土を掃き集める。俺が帰宅した時の状況から察するに、想楽が恋人を襲おうとするから抵抗していたんだろうか。それとも、大暴れする恋人を想楽が止めたのだろうか。……いや、どちらでも修羅場には違いない。乱入したタイミングが真っ最中じゃなかっただけでもありがたく思おう。 しかしやはり好奇心は消えず、俺は想楽にそれとなく視線を送るが、一向に気にする様子はない。カチャカチャと物を動かす音だけがリビングに響き、沈黙がだんだん辛くなっていく。 1523 なふたはしTRAININGくろそら 左右なし バレンタイン2019 広場で北村さんのことを見かけた。図書館の近く、公民館や役所や体育館なんかがひとつにまとまった大きな公園のような場所の一角だった。広大な敷地の中には庭園が、さらにその一部には公共の貸し茶室があり、私はそちらに用があって来ていた。 北村さんは一組の親子と一緒だった。見たところ小学校に入る前くらいの子どもは、北村さんから小包を受け取っていた。 北村さんは、親子越しに私の姿に気がつく。 「あ、九郎先生ー」 部外者が混じってもいいものか迷ったが、北村さんがこちらへ手招きするので行ってみることにした。 私が挨拶をすると親御さんは会釈されたが、お子さんの方はその陰に隠れてしまった。顔だけ出してこちらの様子を窺っている。 1509 なふたはしTRAININGくろそら?かも天峰さんと打ち上げとサンタクロースの話 翔真さんの発案で、コンビネーションライブの打ち上げをすることとなった。ライブ前から出演メンバーでご飯を食べに行く話は出ていたけど全員の予定が合わず、結局集まれたのは本番が終わってからになってしまった。 翔真さんの選んだ店は創作和食の小料理屋だった。鋭心先輩はともかく、高校生の俺たちには敷居が高いように感じたが、以前に神速一魂の二人も連れてきたこともある店だから気負う必要はないと言われた。 俺は楽しみ……ではあるが、ちょっとドキドキしてもいた。こういう、お酒を扱う店に行くのが初めてだったから。爺ちゃんも婆ちゃんも正月くらいしか飲まないので、そもそもアルコール自体が珍しい。小料理屋なんてなおさらだ。鋭心先輩はこういう場に慣れてそうだし、百々人先輩も適応するの早そうだし、そんな中で俺だけおっかなびっくりなんてのもカッコ悪いから、何がきても動じずにいようと俺は密かに決めていた。 4434