🎬パロ
⚡️🎀で紹介する映画
ラマン/愛人(1992年)
ジャンジャックアノー監督
原作はマルグリット・デュラスの自伝的小説
1920年代の仏領インドシナ(ベトナム)
メコン河を渡る船の上
15歳のフランス人少女
男物の帽子、ウエストマークされたベルト
真っ赤な口紅にハイヒールがちぐはぐだ。
彼女に声をかけてきたのは黒い高級車に乗った華僑の青年実業家32歳。地元の不動産王の息子。左の薬指には指輪があることを見逃さない。心やさしく繊細ですぐに泣く。タバコをすすめる手が震えているのがなんとも。パリで商業を学び稼業を継ぐために帰ってきた。
(⚡️金髪なのは不問にしていただければ)
貧乏なフランス人少女と金持ちな華僑の青年実業家、ボロボロのハイヒールとピカピカに磨かれたの男の革靴の映像。その対比が見事だ。
少女の生活は父親の死で一変。騙された母親、野獣ような長兄、貧困で崩壊していく家族。水浸しの家…。
コロニアル様式の建物、映像がいい。
お金と快楽への好奇心のために、気怠い暑さと中華街の雑踏のなか、彼が所有する秘密の部屋で重ねる逢瀬。
彼は少女の「愛人」
🔑あなたはおとな(18歳以上)ですか?...more
以下 ⚠️ネタバレ含む個人的感想🙇♂️
↓
↓
東洋人の肌は体毛も少なく湿度と密度が云々…みたいな描写が印象に残っている。原作だと浅黒いもやしみたいに描かれていたけど、レオン・カーフェイの鍛えあげられた美しい肉体のおかげで立派な青年にみえる。
少女の母親や兄は彼が中国人であるがゆえに見下しているが、お金のために2人の関係を知りつつ見て見ぬ振りをする。
少女は彼に言う。
小説家になりたい。
兄のこと、母のことを書くと。
少女の通うリセ(高校)へ迎えに来る黒塗りの高級車
車の中で手を繋ぐシーン
お互いに違う方を向いているのに
手は激しく絡み合う
情事の後、高級レストランでの会話が心に引っかかっている。
少女は明らかに場違いな感じ。
食べものを口に入れながら話す。
母がここ(仏領インドシナ)では処女じゃないと結婚できないって。本当?
お母様がおっしゃる通りですよ。
あなたはもう女です。わたしとは結婚できない。わたしが望んでも。そういうしきたりです。わたしは中国人ですから。
ならよかった。
わたしは中国人が大嫌いだから。
…(無表情)
男はテーブルに置かれた請求書をみて
財布から現金を取り出す
少女の目が丸くなる
どれだけ高額の支払いだったのだろう
娘の幸せな結婚を望まない母親はいないだろう。
少女の反乱。
少女の帰国が決まり
男の結婚も迫っている
お金のためだといって下さい
と泣く男
あなたがわたしを愛していないから
もう抱けない
わたしは苦悩を知ってしまった
彼の結婚式のシーン
映画では主人公は結婚式を見に行っているけど原作にはなかったような気がする。映像的に結婚式の赤が必要だったのかもしれない。
赤い煌びやかな中華の婚礼衣装を着て大勢のひとから祝福されるお嫁さんと褪せた黒い服の自分。
結婚式の後、いつものあの部屋で彼を待つが
彼はもうあの部屋には現れない。
ラスト
少女がフランスへ帰る船の上
素晴らしいヤレドの音楽
動き出す船
もう彼は見送りにも来ないんだと思った瞬間
(*´艸`*)はっ
港の倉庫みたいな建物のかげから積荷に隠れた彼の車が現れたの!それに気づいて少女も出会った時と同じように肘をついて片足を引っかけるポーズをとるの。
そしてテーマ音楽〜🎵
インド洋の海の上
月明かりに誰がが弾くショパンのピアノの音
彼と聞いた音楽
少女は涙を流す
彼を愛していたのだと知る
小説家として成功した少女
パリのアトリエ
突然電話が鳴る
小説家の指には彼の母親の形見だという指輪(婚約者にはあげたくなかったんだな)
声の主はあの彼
いまでもあなたを愛しています
死ぬまで愛し続けるでしょう

Age verification
Tap to full screen (size:7016x4961).Repost is prohibited
Follow creator you care about!☆quiet follow