ディノブラ書きたい繋がり無し1一緒に出掛けろ!!
エンジンが駆動する音に起こされる。今は何時だ、そう無意識に考えた後、明かりが眩く感じた。夜の灯りが窓の中へ進入したのだろう。片目を細めつつ意識を覚醒させたディノは眠っていたせいで崩れた姿勢を戻した。
「起きたのか、ディノ。到着したから、起こそうと思ったところだ」
「あはは、寝ちゃってたよ。ドライブお疲れ様」
くあ、と軽く欠伸してブラッドへ労いの言葉をかける。レイトショーを見に行った帰りは遅く、本来ならばディノの就寝時間付近だからか眠っていた。
ふと、ブラッドの手にスマホが握られていることに気づく。連絡することでもあったのか予定でも確認していたのか、とにかく用は済んだらしくポケットに仕舞いこんだ。
「ブラッドの車って静かで眠りやすいのかも」
タワー内駐車場からエレベーターに向かいながらディノは思い付き呟いた。
「音が小さいのは車の性能だ」
「ブラッドだからだよ。ブレーキとか段差とか、感じないくらい揺れが少ないってこと」
「そうか」
ブラッドは納得した様子で頷く。ディノが何度も熱弁するのに伝わっていないような、そんな焦りが見えたからだ。漏れる熱い思いにブラッドも応える。
「ならまた何処か出掛けるか」
今日のように一緒に出掛けて、話して、そういう時間を過ごしたい。二人の心は混ざり合う。
「!予定空いてるの!?」
「……ああ」
柔和な返事にディノは子犬のように瞳をキラキラとさせた。多忙に生きるブラッドの一コマを飾ることができるのが、胸を踊らせる。なかなか空いた時間が生まれない恋人に理解はしているものの、その隙間に自らと共にいて欲しいとズルく考えてしまうのだ。そして、休んでる姿ほど俺に見せて欲しいとまでディノの気持ちは歪んでもいた。
「にひ。どこがいいか考えておくよ!」
ただディノとしては純粋な欲求だ。真っ直ぐで純朴な笑みを浮かべて、ディノはブラッドの腰を抱いた。
2何らかの見すぎ違う話になりそう
ミラトリ3🅿️
「キースって、女の子を好きになったことある?」
と真ん丸とした瞳が問いかけた。すぐさま「あ、恋愛的な意味でさ」と添えて。
話の発展としては不思議ではなかった。今日、ブラッドが告白の呼び出しで遅れると連絡があった中の進行だ。ただあまり答えにくい問いだったからオレは言葉を詰まらせた。
「は、はァ?」
「大丈夫か。そんなに変な質問だった?」
「いや、別に……。お前好きなやつでも出来たの」
ペンが手から零れ落ちてプラスチックの音を鳴らす。芯が折れたとか心配するよりも拾いながら動揺した顔を悟られないようにしていた。幸い口先は上手いもんで答えたくない話をディノへ向かわせる。
「うーん。そういうわけじゃないけど……好きになる理由って何だろうって考えて」
「勿論、ブラッドは魅力的な人間だと思うけど所謂セックスとかしたいのかな。俺が男だからそう思うのかなとか……感覚が分かりづらくて」
「はあ」
「そもそも俺好きになった女の子っているのかも分からなくなっちゃってさ」
「なるほど」
正直ディノはそういうタイプの人間かもしれないと予感はしていた。何にでも好感を送るのに拘るのはピザだけであったり。博愛主義と片付けるよりしっくりきた。
「おかしいかな」
ディノが悩む必要なんてねぇのに。いつもは曇り無い瞳が不安げにオレをみつめる。光しか似合わないこいつの目が。最後の悩みを放置して先に言ってたことなら答えられる、というか教えてやることならできる。
「まー、オレはいいと思うけど。世の中には好きの区別がわかんねーこともあるらしいし」
「そ、そうか」
オレのアドバイスに少し顔を上げる。だが、すぐさま何かを思い出したのか俯かせた。
「でも俺は、」
「……うじうじしてんじゃねぇよ。お前はラブアンドピースって思っていればいいだろ」
否定する姿に何故かイラついた。オレの中のディノじゃない。
普段のこいつは自らの故郷である田舎育ち故、都会の感性とのズレを気にしているようだ。それでも、自分の芯は通っていて、確固たる自信を持っていると思っていた。
3
尻尾がついたバイブをブに挿れてあげるデ。「えっちなしっぽ生やしてかわいいねブ?」と囁いて顎を撫でてあげるとブは悦ぶ。この変態。
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「♡撫でるなっ、」
「やっぱり似合うな~♡」
ディノが臀部を撫でるのに合わせてブラッドの腰が動く。嬉しそうに見つめるのはふりふりと尻に刺さったアナルバイブの尻尾だ。所謂アダルトグッズであり、ぐりぐりブラッドの腸壁を刺激する。
ディノはイースターイベントで兎の衣装を着ていたことから着想を得て、丸い兎を模した尻尾を選んだ。エロさとかわいさが調和した衣装は当時もムラムラしていたが、断固として拒否され今日漸く許可された。それもしぶしぶディノの誕生日プレゼントを先送りする形にしてのことだったので心底喜んでいる。
「ひっ、」
「えっちなしっぽ生やしてかわいいなブラッド?」
尻を持ち上げたブラッドに囁くと言葉も堪らないのか目を瞑り、喘ぎ声を漏らす。お前が強請っただろうと去勢を張ることも出来ず、身体の痺れに息を乱した。
だが、いつものピストンが身体を揺らすことはいつまで経っても訪れないため、ブラッドは下唇を噛んだ。ディノの身体にへこへこ擦り付けてバイブオナニーをするも、尾が短く空振る。思ったような動きが出なくて物足りない様子は、発情期の兎のようでディノは興奮した。
微弱な刺激が腹に溜まり続け我慢ならないブラッドは顔を向けた。ライラックの瞳が期待に見つめるのに応えたくて顎を撫でると綺麗な薄い唇が開く。
「いい子だな♡」
唾液が潤沢に分泌されたブラッドの口内ににゅるりと舌を侵入させる。生暖かくて柔らかい舌を重ね表面を撫で、唾液を混じりあわせた。
ブラッドの下腹部へ手が向かう。冷淡な性格という印象が強い彼だが、実態は淫蕩な身体を火照らせている。汁を垂らし勃起した竿に、指を滑らせた。
「うっん……あっ♡」
血管が浮き上がった肉棒が上下に擦られるとたまらなくて甘い声がディノの耳に響いた。素直じゃないのか慣れていないのか、いつまで経っても自ら誘ってくることは無いのにブラッドの身体は快楽を求めていた。しかし、オーガズムを迎える前に手が離れる。ブラッドのカウパーで濡れた指は陰嚢と会陰を通り尻の谷間へ塗りつけられた。もどかしいのと同時に弱く振動するだけのバイブをよりもディノのモノが欲しいと口に溜まった唾液を飲み込んだ。
「ねぇ、ブラッドも楽しくなってきてたでしょ。たまにはコスプレしてくれよ」
「なっ!?」
「例えば、今回バニーだったから王道のウェイトレスとか!俺のサイズなら入るし」
まだ一度もイってないというのに高らかに話すディノに驚く。おろそかになった指は添わされるのみで快楽を得るには程遠い。おそらくディノの私的なアレのことを言っているのだろうと鈍い思考を働かせて、飢えを感じた。柔く睾丸を揉まれブラッドが息を呑む。薄い体毛と同じく生えた陰毛ざわざわと肌をくすぐらせ、再びじくじくと焦らされるのが、ただの雑談が時間を消費していくのを感じて会話に割り込んだ。
「猫とか、お揃いで狼も……」
「っ、わざとらしく話をするな……」
「バレた?」