親友君の性格:
バデーニさんに話しかけるなんて、好奇心旺盛で怖いもの知らずだったのでは。
さらに共同研究していたということは、ある程度知能も高かったはず。
しかしバデーニさんと共同作業なんて、オクジー君並みの寛容さと忍耐力がないと無理では???
彼にはそれが足りず、憎しみや嫉妬の感情に飲まれてしまったら...↓↓↓
【決闘事件のあらすじ妄想】
たぶん最初は一緒にいると楽しいし、本当に仲が良かったんだと思う。
だけどバデーニさんの研究の出来が良く、
富や名声が頭にちらつくようになってしまう。
しかしバデーニ本人は相変わらず唯我独尊。他者を顧みる様子は微塵もない。
友愛が嫉妬へと変わっていく ―。
バ:なぜ私の研究結果が君の名前で発表されているんだ?
友:それくらい許されたって良いだろう。
バ:認められるわけないだろ、そんなことが!
友:家でも塾でも浮いている君がこうして研究に専念できるのは、
僕が体外的な部分を一手に引き受けて君を支えてきたおかげだろ?
それなのに君は一向に僕を見ようとしない!
周りの奴らもだ。みんなと違うからと君を除け者にしていたくせに、
研究結果の出来が良くて、いざ名声やら金の匂いがしだした途端君にすり寄る。
なぜ傲慢で独り善がりな君だけが評価されるんだ?
この研究結果は“僕ら”のものだろ?
バ:...盗用して良いことへの理由にはならない。
利益に関してはこれから話し合えばいいだろう?
(彼とは対等な立場で切磋琢磨しているつもりだった。
なぜそんなに苦しそうなのか未熟なので分からない。)
友:そういうことを言ってるんじゃないんだよ、バデーニ。
ここまで言っても僕の心に寄り添おうとはしてくれないのか...。
(僕を蔑ろにするな!僕を認めろ!僕を置いていくな!)
友:なら、君に決闘を申し込む。
バ:は?
友:君には僕を殺せない。君にとって唯一の友人なのだから。そうだろう?
しかし、決闘の日バデーニは現れてしまった。
バデーニからしたら、決闘から逃げた臆病者の論文など誰にも読まれない、
特別な人間への道は閉ざされ、死ぬよりも辛い事態になる。
「決闘の結果は神の審判」公平な勝負であり、全ては神が決める。
もし私が死ぬのなら、それは私の人間というものへの無知と未熟さへの罰だろう ―。
唯一の友人との決闘を誠意をもって受けることが、
我々は対等であるという親友の叫びへの返答だった。
親友からしたら、もう引くに引けない。
今までの献身を仇で返すのか?僕を殺す気なのか?嫉妬が憎しみへと変わる。
決闘から逃げれば彼の研究者としての道は閉ざされる。
彼がそんな決断をするわけがない。そんなこと百も承知だったのに。
僕は何を期待していたんだ…。
僕と彼の差は、この【知への覚悟】の差なのだろう。
彼に刺された腹部から、血がとめどなく流れて体が冷たくなっていく。意識が遠ざかる。
彼は苦悶の表情で、僕の顔をずっと見つめていた。
(やっと僕の事見てくれたな。死ぬまでずっと君の心に居座ってやる…。)
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事件後バデーニさんは同じ轍を二度と踏まないために誓いを立てる。
・知識の共有は資格あるものとしか行わない=強い選民意識
・失ったもの(親友/対価)に見合う自分【特別な人間】(報酬)にならなくてはならない
=特別な瞬間への執着、知へのより強い欲求
これがオクジー君と出会う前までの、孤高の人バデーニを形成する一連の流れだったのでは。