【INTJによるバデー二さんの解説】・思考の根底
信念の奴隷なので
一に信念(真理の追求、特別な瞬間の享受)
二に自分(身体・感情も含む)
根っからの研究者気質なので、人が思うより目的への”執着心”がずっと強く、信念の為なら持てる全てを捧げるし、手段の是非は問わない。
証拠が見つからないと拷問が終わらない、に対して「その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない」と言ったのはこういうこと。
・奇行について
□禁書ダイブ:「知りたい/理解したい」と思った時に最もエネルギーが爆発するタイプ。欲しいと思ったら必ず手に入れる執念+抑圧され続けた知的欲求の反動による奇行。
□壁殴り:他者と感情を共有しようという発想がないため(共感力がマイナス)、普段感情は全て心の中で消化する。だがテンションがブチ上ると心の内に留めきれず、独り言を言ったり不気味にニヤついたり小躍りしたりする(実体験)。
感情表現が苦手なので表情にはでないが、内心とても喜んでいたり悲しんでいることはあると思う。
□嘔吐:あれはあの人特有の癖(笑)
・あの自尊心はどこから
「まさに完璧な英傑だけだろう。いる、私だ。」
目標に向かい日々思考し努力し続けている、”自分”という絶対的な裏付けがあるため、本人的には当たり前の発言。自身を冷静に分析し他者と比較したうえで、慢心ではなく本気で言ってる。
・自傷について
等価交換こそが理論的で合理的なものだと思っている。
知識を得るためには対価を払わなければいけない→その対価が自身の肉体ならそれはしょうがない→人から見るとあれは自傷だけど、本人的には対価なのであまり悲観してない。(にしても知覚割合の8割を占める目を失うかもとなった時はキツかったと思う)
・等価交換の話を掘り下げると、虹の件では紙とインクを対価として求め、入れ墨写本の件ではルクレティウスの詩を贈るも、”釣り合っていない”と思ったため「お願いします」を付け加えた。
常に対等(借りがある状態が嫌)でありたいので、借りは返すし仇は十倍で返す。
・選民意識について
「神が人間に与えて下さった可能性を自ら放棄したくないからです」
貧富の差があり、哀れな運命を持つ人や、持てるもの持たざる者がいることは、人の尺度で見ると不平等に感じるだけで、神の前に地球に根差す人類は元々みな平等だと思っている。幸せな人間もいれば不幸な人間もいることは、「真理が無慈悲で平等」であることの証明でしかない。
その中でも優れた知能を与えられた私は(持てるもの)、その使命を果たさなくてはならず、持たざる者(世俗のもの/知識を並の人間が欲すると悲劇を招きかねない~)とは役割が違うのだから、優劣はあって至極当然である。
時代背景もあると思うが、人間社会を運営するうえでも差別は必要だと考えている。
・堅物なのか柔軟なのか
「慎重な知性と時に大胆な度胸を持ち合わせた~」
自身が正しいと思ったものが唯一絶対だが、「理論的/合理的」で「現状より優れている/正確性が高い」と感じれば、既存の指針と違っていても受け入れるので、昨日と真逆の事を言っている場合もある。新しいものが優れる傾向にあるのは必然なので、アップデートに嫌悪感がない。
また、そういったものにアンテナを張っているので、有益だと思えば案外人の話にも耳を傾ける。
・外面とコミュ障について
作中では利己的で傲慢で人の感情を無視する厄介者として描かれていたが(最たるものは初めて書いた本をその本人の前で燃やしたこと)、成熟したINTJは実は感情の機微に聡い。
”個々としての人”は嫌うが”人間”という生物に興味はあり、観察と分析はしているので、ヨレンタさんを抱き込む際やノヴァクさんを娘をだしにおだてる際には、ペラペラと相手が言って欲しいことを察し様子を伺いながら話している。しかしこの外面は本人が必要だと感じた時にしか発動しない。
普段は「人間臭い思考を理解し自分の言動で相手がどう思うか」、それをまるっと理解したうえで、相手の感情を無視し奔放に振舞っているのだ。
そんなことに割く時間が無駄だし、そもそもやはり個人に興味がないからである。
・番外編
□一度懐に入れた相手には甘い
INTJに認められるには”自分にとって有益”と思わせるか、”自分より優れている”と思わせるしかなくハードルは高い。
だが一度懐に入り”愛でる/楽しむ”対象になると、途端に距離感がバグる。甘いではなくゲロ甘であることもしばしば。これは、一緒にいるだけで幸せ(報酬)だと、ありとあらゆるものを対価として捧げるから。
□一目惚れタイプ
オクジー君が金星を見て目をキラキラさせていた時、感動は伝染しますからね。そして本を読んだ時に彼に自分より優れた部分を発見し、尊敬の気持ちが芽生える。こうなったらINTJはもうイチコロですよ。
□まとめ:不器用で悲しきインテリモンスター。