光瞬く(カルナ×ぐだ子×ジュナオ)―マスター。
「んー……?」
声をかけられたぐだ子はうっすらと目を開けた。
「……えっ? ここは?」
ぐだ子は辺りを見回す。空には満天の星空、足元は水面が広がっていた。
「特異点じゃなさそうだけど……マシュ達もいない……」
恐る恐るぐだ子は前に進む。彼女が歩く度に水面が揺れていく。
「あのー! 誰かいますかー?」
ぐだ子の問いかけは満天の星空へと消えていった。
「…………」
(……進むしかないか)
導なき道をぐだ子は進んで行った。
☆
時計がないためどのくらい歩いたか分からない。
ぐだ子はただひたすら前へと進む。
(……何でだろう。お腹が空いたり喉が渇いたと感じない。歩き疲れたも感じない。この空間の影響なのかな?)
彼女は空を見上げた。
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