ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第7話「森の乙女」 大鴉のディアヴァルの回想。仮の名をローズ・ブライアと名付けられたオーロラ姫は美しい乙女へと成長していったのだが…。
三人の良き妖精たちとマレフィセントとディアヴァル(主にディアヴァル!)に守られて、赤子は美しい乙女へと成長した。
不思議と森の動物にも懐かれる娘で、普段なら人間は敵とみなすような猛獣でも、彼女の前ではおとなしく頭を垂れ、耳の後ろを掻いてもらうのだった。
そんなローズの様子を見ていたマレフィセントは、ある日、戯れに彼女の前に姿を表してみた。すると、ローズは顔を輝かせ、貴女を知っているわ、と言ったのだ。マレフィセントは内心すこしばかり動揺したが、表向きは片眉を上げて見せただけだった。
2006