金毛と黒毛 小話4 クラピカは自室でクロロを前に届いた荷物を開封していた。自身で注文した記憶はない。けれどクラピカ宛だとクロロが持ってきたのだ。問題のありそうな荷物であればクロロが排除している筈だ。そう思ってそれなりに大きい段ボール箱を開ければ見慣れない色の布が入っていた。一番上にあった袋を取り出し、開けば透けそうなほど薄く白い布…引っ張り出せばネグリジェの様だ。
幾つか袋を開いて、キャミソール?なのだろうか、それにしては前が下に向かって左右に開いているし、何も隠せ無いほど透けて最早何のための布なのかも分からない。
「な、何なのだ、これは…」
「パジャマと下着だろ。それとも夜着って言った方がわかりやすい?」
クロロが何事でもないかのようにコーヒーを持ったまま隣を通りながら言った。
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