末永くお世話になります「すみませぇん!払えませぇんッ!」
「開き直るなよ白石由竹。」
白石の哀願をピシャリと断ち切った牛山辰馬は、アパートの玄関先で土下座に伏せる白石の襟首をひっつかむと、ぐにゃぐにゃとしたその身体を壁際に追い立て最後通告を宣言した。
「あのねぇ、ウチの利息は高いの。お前も分かってただろう。土方のジジイが出てこないと思って安心してたか?」
「ううぅ……そんな、滅相もございませぇんッ!」
「利息分は回収させてもらわないと俺だって困るのよ。」
「はいッ!存じておりますッ!」
「あ~、というわけでだ。」
「えっ。」
「お前、今からちょっと店に売るから。」
「はッ?」
「ああ、利息分だけだからちょっとだけ。ささっと身体で稼いで来い。」
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