「指定復興難民区域での教育機関の設立と運営計画…ジェターク社から連絡があった時は驚いたけど、まさかアンタの方が地球に来るとは思っていなかったわ、ラウダ」
「僕がお前達を兄さんに会わせる訳がないだろう。自惚れも大概にしておけよ、ミオリネ・レンブラン」
「なっ」
ミオリネは地球・株式会社ガンダム事務所にて、珍しい客人と顔を合わせていた。ジェターク社CEOの弟のラウダだ。現在の彼はCOO(最高執行責任者)としてグエルの補佐をしていると聞いている。学園を離れてそう時間が経った訳ではないが、相変わらず重症すぎるブラコンの嫌味な男だ。乱暴な言葉から打って変わって男は事務的な口調で話の続きを進めていく。
「学校事業への事業展開は我が社の今後の方針のひとつだ。アスティカシアの再建も既に事業としてスタートさせている」
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