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    Hayawo3011Sk

    @Hayawo3011Sk

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    Hayawo3011Sk

    DONE安赤ワンドロ「目立つのは……」よりそれはなんの変哲もない月曜日の朝だった。
    特筆すべき点といえば今日の俺はフレックス出勤で、朝食は最近家の近くに出来たベーカリーで購入しようかと思っていたことくらいだ。憂鬱な月曜日の朝くらいゆっくりしてもいいだろう。
    「……重い」
    俺に抱き着くように回された恋人の腕を遠慮なく押し退けて起き上がる。
    恋人の零とはもう付き合って四年目になる。彼の腕の中で目覚める朝に純粋な感動を覚えなくなってくる頃合いだ。
    しかも昨日の彼は部下の結婚式だか二次会だかに参加して深夜にへべれけになって帰ってきて、その時点で寝入っていた俺に酷く絡んできた。よっぽど美味い酒だったのだろうが、夜中に突然「愛してるんです」「一生一緒に居たい」と酒臭い息でキスをしてくる男には愛しい思いよりもちょっとした苛立ちを覚えるのは仕方がない事だと思う。
    ここ数年でしっかりとウェイトを増やした逞しい腕を容赦なくシーツの上に落とし、俺はマットレスの上で大きく伸びをした。
    ぐっ、と背筋を伸ばし、体の隅々まで点検する。いまは大使館のFBI事務局で書類仕事ばかりをしているが、昔から沁みついた癖は中々抜けないものだ。
    「――?」
    そこで俺はよう 4874