となりの金島目を覚ますとみあちゃんが俺の上で寝ていた。
俺は子供向けアニメ映画に出てくるもふもふな森の妖怪を思い出していた。

「…みあちゃ〜ん？」

一回呼びかけたところで起きないことは分かっている。いや、みあちゃんの寝顔があまりにも安らかだから無意識のうちに起こさないようにしているのかもしれない。

「みあちゃん、ちょっと苦しー…」
「起きない…いや起こしづらい…はぁ、寝るか」

みあちゃんの温もりと少しの息苦しさを覚えながら、俺の意識は眠りに消えた。