黄緑青緑夢を見た。何度も見る夢だ。午睡に見るそれは、よく読んでもらった絵本の風景に僕がいた。
その憧憬の輝かしさに拝したい気持ちが芽生えていた。
僕は高台から眼下の景色を望んでいた。小さな川の向こうの時計台は、時報を告げる平和の音を奏でていた。僕の皮膚の下に吹きすさぶような、歪な音で──
場所が変わると僕は林の中の、日の当たる場所にいた。
平静を保つ僕の前に、絵本の中で主人公が讃えていた石碑があった。
数十歩先にある石碑はその存在だけで僕を酷く刺激し、心中の脆いアパテイアを一笑していた。
光を放つ。その光で、いたくて僕は目を醒まし──
「って、この話前にもしたよね」「うん!
でも夢を話す時のアイクはいつも楽しそう!遮るのがいやになるほど」
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