プレゼントのお返しは この世界での誕生日とは、なかなか盛大に祝うものらしい。
そして違う世界からやってきた私にもそれは適用されるらしい。
「ハッピーバースデー、監督生!」
「ありがとう!」
今日は私の誕生日だ。オンボロ寮は朝から賑やかで、エースやデュースが中心になってパーティーを開いてくれた。
ジャック、エペル、セベクと同学年の友人は勿論、関わりのある人たちが代わる代わる来てはちょっとしたプレゼントやお祝いをくれる。正直私は何もしていなくて(だってオンボロ寮にそんな予算は無い)、全部エースやデュースが手配してくれたものだ。
スタジャンまで準備してあったのだから凄い。
「ふふ、こんなに盛大にしなくても大丈夫なのに」
私が嬉しさ半分、申し訳なさ半分で呟くと、デュースがくるりと振り向いて眉を吊り上げた。
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