🕶🐈⬛.
愛撫中、声抑えてるの見て、『せっかくだから君の声も聞きたいな。でもどうしてもと言うなら無理強いはしないよ』ってほほ笑みかける(ぺしょわんこ)🕶の🕶🐈⬛
前回の続き軸。
🐈⬛開発中話。
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「っ、…っ、!」
必死に口を抑えて、ぎゅ、と固く目を閉じている目の前の彼に構わず愛撫を続けた。きっとこれは緊張なのだ、と自分に言い聞かせて。どこからかやってきたマイナスな俺が、無理させてるんだからやめろ、と囁いてくるが先日の反応を見る感じそんなマイナスではないと思う。というか、思いたい。実際、彼の意見は聞いていないから聞かないとなんとも言えないんだけど。
「あ、あーると、」
弱々しく小さい声が上からかかって、初めて顔を上げた。涙目で顔は真っ赤だった。こういう時にしか見ない彼の顔が俺は多分好きなんだと思う。
「あの、…き、き、もち…ぃ…からっ、やめなくて…いぃ…よ、」
必死に口元を抑えていた手が退けられて、目元を覆うのを目で追いかけていたら思わぬ爆弾が投下されて逃しそうになった。先程までモヤついていた思考が一瞬で晴れて、良かったんだと安心できた。
「わかった。じゃあ、今は声、抑えててもいいけど、いつか大丈夫になった時聞かせてね、俺は君の全てを知りたいからさ」
それに返事は返ってこなかった。けれど、代わりにこくこく、と首を縦にふって。それをまた見て口角が上がった。
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