Halloween夏油が親指で眉間を掻きながら携帯を睨みつけている。
傍らにはビールの缶を呷る家入、後ろにはベッドに寝転び、赤ん坊と戯れる五条の姿があった。
肌寒くなってきた秋の夜長、3人は夏油の部屋に集まり赤ん坊を交えて酒盛りをしていた。
酒の飲めない五条がいるため何かあっても大丈夫かと夏油も家入に負けず劣らず酒を呷っていた。
「なに?新しい服買うの?」
左肩から顔を覗かせて携帯の画面を見た五条が問いかける。同じようにベッドに寝転んだ赤ん坊を腕に抱きしめて夏油を見ていると、五条の腕から腹這いにずり出た赤ん坊が夏油の首に抱きつく。温もりが消えた腕が寂しくて赤ん坊ごと夏油の頭を抱き込む。
「ちょ、悟やめて。もうすぐハロウィンだから折角だしおちびさんに楽しい思い出作ってあげたいなぁと思ってね。」
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