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    keram00s_05

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    keram00s_05

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    読まなくて良いやつ。アニさんじゃなくてお兄ちゃん呼びする玄武くんの妄想  無意味に小話を追加しました。

    お兄ちゃんバース玄武くん玄武くん
    年上の男に対して「○○お兄ちゃん」って呼ぶ190cmの精神ロリ男子高校生。ちゃんと総長。
    正規の玄武くんより色々ポヤポヤしてる。敬語も苦手。だってロリなので。
    でも正規の玄武くんより甘え上手。なんてたってロリ。「俺がお兄ちゃんとして玄武を守らないと…」と思い込む自称お兄ちゃんを増やし続けている。

    朱雀くん
    玄武くんの親友相棒。そして真の保護者。
    「相棒のことを不埒な目で見るな!」と周りを警戒しつつ、密かに「オレもお兄ちゃんって呼ばれてみたい」と思ってる。

    番長さん
    どけ!俺はお兄ちゃん番長さんだぞ!

    雨彦さん
    玄武のお兄ちゃん毒牙にかかった男。190cmのロリ男子高校生を可愛がる30歳。
    隙あらば撫で撫でよしよし。
    違うから。黒野は違法じゃないから。

    別事務所の若手俳優たち
    玄武くんと仕事で共演したら懐かれて「○○お兄ちゃん」って呼ばれるようになった。
    ご飯行こうと誘ったり、泊まりで遊びに行こうと誘ったりするけど、やましい気持ちじゃなくて「俺がこの190cmロリ男子高校生を守る!いっぱい楽しい思いさせてあげるんだ!」という保護者の気持ち。


    〜お兄ちゃんバース玄武くんの日常〜
    雨彦が事務所のドアを開くとソファーに座っていた玄武がひょいと顔を出した。

    「あ、雨彦お兄ちゃん!」

    男子高校生とは思えない、無邪気な笑顔に誘われて彼に近づくと、ローテーブルの上に包み紙に包まれた何かが袋からいくつか出ていた。

    「美味しいから食べてくれ」

    そういって玄武から一つソレを受け取った。包み紙を開けると、綺麗な球体のチョコレートが出てきた。口に入れて歯を立てると、それは簡単に割れて中から甘酸っぱい木苺のような味のソースが口の中に広がった。

    「美味しいだろ?」

    玄武は得意げに聞いてくるので、彼が作ったわけでもないのに頭を撫でたくなってしまう。

    「美味いな。買ってきたのか?」

    そう尋ねながら、ついついその頭を撫でてしまうと、彼は嬉しそうにクスクスと笑った。
    可愛い。守ってあげたくなる。雨彦は兄としての備わった性質なのか、玄武を撫でるといつもそう思う。
    無意識の内に溺愛している雨彦を他所に玄武はチョコレートの入手先を話し始めた。

    「(他事務所の俳優)お兄ちゃんが買ってくれたんだ」

    聞きなれない名前に雨彦は眉を顰めた。それは向かい側に座っていた朱雀も同様だ。

    「玄武、その人は?」
    「俺が今ドラマで共演しているお兄ちゃんだ。このチョコレートもその撮影の消え物として出てきたんだが、俺が美味しいって言ったら、わざわざ調べて買ってきてくれたんだ」

    またやったのか。

    向かい側で朱雀が頭を抱えている。
    玄武は懐いた相手を「お兄ちゃん」呼びするせいか、それともアイドルとして魅了する力が強すぎるのか、ドラマや舞台で共演した年上の男性俳優を片っ端から「お兄ちゃん」化させてしまう。
    このチョコレートも例に漏れず「お兄ちゃん」からのプレゼントだというわけだ。

    「皆で食べろよって2袋もらったんだ。遠慮なく食べてくれ」

    貢がれた身なのに、ちょっとドヤ感を滲ませているのも弟感があって可愛いと思う雨彦は、手遅れだと自覚しているつもりだ。

    「あ、番長さん。(他事務所の俳優)お兄ちゃんから今度泊まりで遊びに行こうって言われたんだ。次のオフっていつになりそうかい?」

    そう無邪気に尋ねる玄武に雨彦と朱雀とプロデューサーは目をむく。

    「遊びに行っちゃダメだ(です)!!」

    3人の声が重なり事務所に響いた。
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     二月十四日。バレンタインデー。少し前までは自分と無縁だったイベントは今や恐怖の対象だ。事務所にはすでにダンボール数箱ものチョコレートが届いている。先月末のサイン会でもたくさんの可愛らしい紙袋を差し入れてもらった。プロデューサーからはチョコレートは校外では絶対に受け取るなと釘を刺されているが、英雄や誠司に道で急に女にチョコを突きつけられる恐ろしさを滔々と語られた後ではあまり意味がない。少し前には冬馬からデビューすると高校ですら大変な目にあうのだと脅された。ガチ恋と呼びなされる女たちの良識に期待するなと真顔で言う彼の顔は間違いなく歴戦の勇士のそれだった。だから朱雀は昨日の夜起きたら十五日になっているように祈ったのだが、残念ながらそんな幸運には恵まれなかった。
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