──大竹良平。22歳。春──
「は〜〜ゼミ夜まで長引いたな腹減った…コンビニ寄ろう……」
大竹はコンビニでスナックを買い外に出たところ、いかにも、、な風貌の輩と目が合った。
正確には、睨みつけられた。
「よっ、兄ちゃ〜ん!」
「賢そうなお顔してんじゃーんー!!金持ってそ〜〜!お金ちょ〜〜〜だいッッ」
(バカが2人も……)
冷ややかな感情が顔に出てしまい、輩の顰蹙を買ってしまう。
「お〜〜〜っと!?!?バカに??してくれてんじゃん???」
「じゃーーしょうがないか〜〜!!ポキポキ…お仕置きしましょうね〜〜ッッ」
大竹は自分の正直な感情を一瞬呪ったが、時は既に遅し。
飛び道具の様に発射された弾丸パンチが勢いよく大竹の頬に命中し、手に持っていたスナックとショルダーバッグの中身が地面にばら撒かれた。
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