えいぷりるふーるなので(?)「え、ここどこ」
気が付けば見知らぬベッドの上。病院の入院着みたいな服を着て首と足には謎の枷がはまっている。
現役レンタルビデオ屋従業員のタケミチは理解した。
これは流行したゾンビドラマの導入に似ている。ホラーは苦手なのであらすじしか知らないが、デスゲーム系も同じだ。天井の隅にカメラがあることも視認した。
監視されている。
借金したりヤバい賭博に手を出した覚えもないが、きっとここにいても碌なことにならない。
よし、脱走しよう。
思い切りの良さと悪運の強さが今試される―――。
廃ビルからの転落、運よく建材にひっかかりマイキーとタケミチは三途により回収され息のかかった病院に入院した。
とくに重症だったタケミチは助かるはずもないと見捨てようとしたが、マイキーがその手を握って離さず「絶対に助けないとお前の親兄弟家族全員命がないものと思え」と医者を脅していた。
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