初笑いは君と　　　作:おゆわり初笑いは君と

「狡い！卑怯だ！反則だ！！」
「反則って何がよ」
「着物で来るなんて」
「あなただって着物じゃない」
「僕はそういう男だろ」
「どういう男よ」

　宮野志保、彼女を初詣に誘ったのはつい先日のことだ。
　正月休みの予定を訊いたら「特に何もないわ。工藤くんは蘭さんと初詣に行くみたいだけど」と寂しげな返答だったので、じゃあ僕たちも初詣に行こうかという運びになった。
　心底驚いた顔の後に、別にいいけどと言葉が続いたので、さほど乗り気ではなかったのかなぁと思っていたのに。
　まさか着物で来てくれるなんて。
　待ち合わせを人気のない公園にして良かった。神社に直接待ち合わせていたら彼女の美しさに吸い寄せられる蛾どもを千切っては投げ、もしくは軒並み逮捕しなければならなかった。

床屋にいったら実は店長が魔女で…床屋の店長　そこの君！もしかして床屋に行こうとしてる？よかったらうちの店にきてみない？
主人公　え！？いいんですか！？よろしくお願いします！(凄い美人だな！楽しみだな〜)
入店
数十分後
(ガチのプロだ！アイドルにいてもおかしくないくらいかっこよくなった！元々クラスメイトからイケメンって言われてたけど髪切ったくらいでこんな変わる？)
店長　とてもお似合いです！ではおまけでエステをおこないます。
(凄い豪華だなボッタクリだったらやべぇな。そういえば料金いくらだ？てかなぜ眠気が…😴)
店長　では魔女の特別エステを実施いたします！では服をとらせていただきます。
(数時間後)
主人公　すいません寝てましtってなんか体が不気味な白色だし、口に口紅が塗ってあるし！よく見たらこれメイド服着てるしどういうことですか？