暖かな日差しover視点
朝日がちょうど寝室に差しかかり、そのまぶしさに目が覚める。朝食室に移るとすでにハレクラニがそこにいた。「おい、なんで起こさなかった。」チラりとこちらを一瞥すると「ふん…。」とだけ言い新聞に目を通した。何か気にさわるようなことしたか?昨夜の出来事(情事)を頭の中でめぐらせたが、やはり思い当たらなかった。
ハレクラニ視点
overよりも少し早く目が覚め、後ろから抱き締められるぬくもりを感じた。名残惜しくその腕からぬけると別室に移動した。自分で紅茶をいれ椅子にすわり、新聞に目を通す。日差しが暖かく体を包みこみ、overが起きるのを待ちながら紅茶を飲む。こうしたゆっくり流れる時間が自分自身を幸福感に味あわせてくれる。久し振りの休日というのもあるかもしれないが、何よりも恋人を待つというのが、特にこの時間を有意義にさせる。全身であたたかい幸福を感じていると、眠たそうにしながらoverが起きてきた。何を勘違いしてるのか、一人もんもんと悩んでいる素振りを見せた。奴の姿を見ながら、これからはじまる一日に口元をほころばせた。
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